劇団フルタ丸『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』観劇:演劇を後から思い出すということ

 もう先週の話になってしまいましたが、劇団フルタ丸の第24回公演の『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』を観てきました。しかも、なんと千秋楽!

 今まではチャンレンジング興行ということで、舞台が動いたり1人2役だったり……とこんな言葉だけで表せるほど単純ではなかったのですが。今回は劇団員の方々だけの公演で大きな仕掛けはありませんでしたが、“素のフルタ丸”を観た気がしました。

 さて。今回印象的だったのは劇の内容だけではありません。今回は公演後にパンフレットを購入しました。パンフというと、映画などではよく買いますが演劇の公演では初めてです。これを買うきっかけになったのは「家に帰ってゆっくり舞台内容を思い出そう」とふと思ったからです。

 演劇は誰かと一緒に観たのであれば、その後の食事(飲み会)などで「劇のどこそこがよかった」とか「自分ならこうしてみたい」だとか。お酒や食べもの片手に感想を交換するのも、ひとつの醍醐味です。そして、家に帰った後、再度「ああやっぱりよかったな」と思い返すことができると思います。そして、DMやホームページのお知らせなどで新しい公演を知ったとき、「以前、あそこがよかったから次も楽しみ」と少し思い出します。

 まあ、上に書いたのは自分の場合で、人それぞれだとは思います。ですが、パンフレットによって家に帰ってからの思い返し、本棚などを整理したときのふとした瞬間など、演劇の内容を思い出すきっかけが増える気がします。

 そんなことを期待してパンフレットを買ったわけですが、内容も非常によかったです。読み応え、というほど文量が多いわけではありませんが、劇の内容の補足的なものだったり、さながら自分が劇団のみなさんといっしょにいるかのような気分にさせられました。

 演劇のパンフ、もしまた見かけたら買ってみたいと思います。自分でもこんな冊子作ってみたいですし。

1506-Furutamaru

●関連サイト
フルタ丸公式ホームページ

カリメロWSでオススメしたツールや商品まとめ

2013kouhouseisakuWS001 先日は演劇部の制作広報WSでした。今度2年生、3年生になる後輩たちに、自分が今まで担当していた制作・広報分野の引き継ぎ的なことをしました。

 WSでは全体の概要的なことと、チラシのラフの描き方、入稿の仕方などを伝えました。そのなかで、どんなツールを使ったら良いか聞かれることが多かったです。なので、まとめてみました。

とりあえず、Adobe製品


Adobe Creative Cloud メンバーシップ(学生・教職員個人版)

 兎にも角にも、Adobeのツールです。今は学生なら月3000円でAdobeの全製品を使えます。チラシ作成ならIllustratorとPhotoshopは必須。家電量販店でカード形式でメンバーシップ権は買えるので領収書が必要な場合も安心です。

常に使いたいオンラインストレージ

karimero201302-2Dropbox

 オススメはDropbox。大きなファイルだと転送に若干時間がかかりますが、これで「あっ、データ入れたUSB忘れた!」から開放されます。自分は公演があるたび、専用フォルダーを作って台本だろうとタイムテーブルだろうとそこに入れました。無料プランだと容量がわりときつくなる時があるので、公演が終わる毎にそのフォルダーごとローカルに移動することで対処しました。

パソコン or Mac?


 どのくらいのパソコンが要りますか?という質問。まあ、Windows7が動くなら、基本的に困らないはず。“最適な”という意味では、CPUはi5以上、メモリー(RAM)は8GB、ディスプレーは13インチ以上など、が必要だと思います。
 MacかWindowsか、という話題が挙がりましたが、昔ならいざ知らず今はどっちでも同じくらい快適に使えます。ただ、MacならWindowsより標準で使えるフォントが多くて助かることが多いと思います。ただ、部員共用などで購入した場合、多くの人はやはりWindows慣れしていますから、使い方から勉強しなきゃいけないのが難点ですね。

目とアイデアを養っておく

karimero201302-3EVERNOTE プレミアムパック 3年版

MdN (エムディエヌ) 2013年 03月号 [雑誌]

 道具が用意できたって、すぐにモノが作れるわけじゃありません。どんなものを作ろうか、イメージがつかないことも多々あります。まずは、やはりすでに既製品からアイデアを得ましょう。
 自分はEvernoteで公演を観に行ったときにもらうチラシを全部スキャンしてタグ付けをしています。タグには“A4”や“縦”などの用紙の情報から“Red”や“illust”など中身の大まかな特徴を記述しておきます。また、プレミア会員だとPDF内の文字検索なども可能となるため、特定の劇団や出演者の名前から探し出したいときに重宝します。
 あとは、デザイン系の雑誌を読んでおくことも勉強になります。どの作品もプロのものなので、とてもすぐにまねできるモノではありませんが、見てるだけでもテンションが上がってきます。各種チップスや素材集など、使えるところはどんどん使っていくとイイと思います。

 以上。なお、部員の感想は以下のブログに書かれています。
karimero201302カリメロのホクホクブログ:制作っ!(2月23日)

劇団カリメロ12月特別公演に役者として参加中です

tirashi2012_hyoushi_max1000 いつもは広報的なノリで、そして時には舞台監督的なノリで。多かったのは照明的なノリだったかな?

 そんな大学の思い出。18〜21歳のあいだお世話になり、お世話した部活の最後の公演です。

 今回は役者としての参加。2012年はいろいろ自分の環境に変化のあった年だけれど、それでも見捨てられずやらせてもらっている公演です。

 いつもは「どーせ、君出てないじゃん」と思っている皆々様方も、ぜひご来場ください。よろしくお願いします。

12月特別公演
『名探偵名倉圭~怪盗バロックからの挑戦状~』
入場無料

●タイムテーブル
12月22日(土)
・14時30分開場/15時開演
・17時30分開場/18時開演
12月23日(日・祝)
・14時開場/14時30分開演

●ご予約はこちら
http://goo.gl/ZHbqL

●会場
シアター・バビロンの流れのほとりにて
http://goo.gl/maps/35x5k
・南北線 王子神谷駅から徒歩約15分
・都バス 豊島七丁目から徒歩約5分

●あらすじ
あの片田舎の恐ろしい“神隠し伝説” から数年……
ある街に小さな探偵事務所を開く、自称・名探偵の名倉 圭。
目立った事件もなく、暇をもてあます彼の前にひとりの刑事が現れる。

続きはこちら!
http://goo.gl/ST6oi

●そのほか
カリメロ公式SNSアカウント絶賛稼働中!
限定写真や公演情報を随時公開します。
「いいね!」とフォローをお願いします。

・Facebookページ
https://www.facebook.com/gekidankarimero

・Twitterアカウント
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劇団カリメロ第58回公演『さんにんいっぴき、全部で四人。』は11月2日から

 カリメロの今年の11月公演です。

 11月公演はカリメロの定例公演にとって唯一の外部会場での公演です。そのため、いつもより準備が大変です。

 みなさまもぜひお時間があれば。今回自分はほとんどノータッチですが、後輩陣が毎日がんばって準備しているのを見ているとかなり期待できそうです。

 以下、概要です。

【開演時間】
11月
2 日(金) 18:00
3 日(土) 14:30/18:00
4 日(日) 16:00

・公演時間は1時間程です。
・受付開始・開場時間は、開演時間の30分前となります。
・入場料は無料です。

【会場】
北池袋 新生館シアター

東武東上線・北池袋駅(池袋から1駅)より徒歩30秒。
改札を左に出て4軒目のビルの2F(1Fはスリーエフ)
※ 特急・急行・準急列車は通過しますのでご注意下さい。
※ 埼京線・板橋駅 東口より徒歩10分。
※ 駐車施設はありません。車でお越しの際は、お近くの有料駐車場を
ご利用下さい。

【Cast】
(役名:役者名)
裕二:馬場 泰寛
修哉:飯嶋 八千穂
番長:三浦 純典
シロ:鈴木 優大
由美:小倉 千穂
黒男:平田 知章
黒女:見米 克之

【Staff】
脚本、演出:江間 悠太
舞台監督:高澤 曹
制作:山田 香穂里,高澤 曹
広報:小林 優多郎
小道具:小菅 歩
大道具 :今井 洋介,岡部 光,竹内 浩明
照明:山田 香穂里
音響:川村 光平
衣装:梅澤 初実,川島 直也

●関連サイト
公演特設ページ

劇団工第1回公演『RAIL IN THE MIRROR』観劇

 カリメロの公演にチラシを送ってくれた劇団工(きのした)さんの『RAIL IN THE MIRROR』を観てきました。初めてカンパ制の劇でした。場所は東京大学駒場キャンパス内多目的ホール『駒場小空間』でした。

[googlemap lat=”35.65981552969029″ lng=”139.68766450881958″ align=”undefined” width=”500px” height=”200px” zoom=”16″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都目黒区駒場3丁目8−1[/googlemap]

 大道具と衣装、照明がとてもすごかったです。第1回公演と銘打っていますが、役者の多くの人は劇工舎プリズムの方でした。場所も場所でしたし、やはり経験のある方々の集まりなのだと思います。

 不思議の国のアリスをモチーフとしていて、全体的にミュージカル調。大道具は大きく動き、照明は色とりどり。まるでキャッツの様な印象でした。

 物語は最終的に(おそらく)バッドエンド。あまりお話に山のない感じでしたが、心理描写やキャラの個性で約2時間見続けられました。

 入場は無料ながらもカンパ制の劇。「お金をもらいたい」もしくは「お金を使って評価してほしい」という意思表示はプロでなければ並大抵の想いではできないものだと思います。その分、時間と努力と工夫の結晶があったと感じています。

 今後もぜひお邪魔してみたいと思います。次回は12月にプチ公演。2013年3月本公演を予定しているそうです。

●関連サイト
劇団工 第一回公演稽古場ブログ

劇団フルタ丸十周年記念公演『うつくしい革命』観劇


 遅くなりましたが、フルタ丸さんの十周年記念公演『うつくしい革命』を観てきました。今回の場所は下北沢『劇』小劇場でした。第15回公演『バラシて終わりと思うなよ』と同じ場所です。

[googlemap lat=”35.661615″ lng=”139.669074″ align=”undefined” width=”500px” height=”200px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都世田谷区北沢2丁目6−6[/googlemap]

 今回もすごく楽しかったです。“演じることを禁じられた街”という、また突飛な街でのお話で、始終笑い転げながら、でも時にはシリアスに進行していきました。

 ラストは、納得のいく感動の結末。一緒に行った先輩とは、「●●な展開にならなくて良かったね!」と、話したものです。

 今回は10周年記念ということで特別だと思うのですが、それにしても公演を重ねるごとに役者の方が増えています。人数の多い劇は、ひとりひとりのキャラクターとしての立ち位置が非常に難しいと思いますが、それぞれ個性的で面白い方ばかり。改めて、みなさんの実力を思い知りました。

 DVD化の予定&新宿公演『ひとりごとターミナル』の再演があるようなので、今年のフルタ丸からはまだまだ目が離せません。

 あらためまして、10周年おめでとうございます。

●関連サイト
フルタ丸公式ホームページ

劇団カリメロ第57回公演『僕と君とのスウィートレモンティー』観劇


 自分が所属する演劇部の第57回公演を観ました。広報として参加させてもらいましたが、本番でやったことといえば灯体を返すことだけだったので。感想とかを書こうと思います。

 今回の公演はカリメロ内では7月公演というもので、新入生がカリメロ部員として初めて舞台に立ちました。一部例外はありますが、カリメロ部員はここで必ず役者を経験します。2年生以上はお客さんだけでなく、1年生に『カリメロってこんなに楽しいんだよ』と演出する必要があります。劇に対してと、部活に対して、同時に演出する必要があるわけです。

 幸か不幸か、今年の新入生は4人。しかも、そのうち3名は演劇経験者でした。そのため、『演劇ってこんなものだよ!』というところに余裕ができて、色々と挑戦できたんじゃないかと思います。実際に、今までの7月公演の中では指折りの面白さでした。

 僕は従来、『脚本が命』と考えるタイプなのですが、今回はその辺りをうまく裏切られた感じです。もちろん良い内容であるし、一般論として脚本は演劇において心臓部とも言える部分だと今でも思っています。ただ、今回の劇は別に世間に向けて重要なメッセージを伝えるモノでもなく、青春の切なさや恋愛のほろ苦さを考察するものでもなく。ひたすら面白さに特化したものだったな、と。役者もお客さんも話の展開と同時に「役者が次にどんなことを面白くやってくれるか」とワクワクしていたと思います。

 こういう単純な面白さは結構大事。忘れちゃいけないことですよね。こんな大事なことを、思い出に残る7月公演に出来たのは本当に幸運なことだと思います。

 今年、自分たちの卒業公演もありますが、作品の主旨は違えど、『単純におもしろい』と言えるようなものになれるように頑張りたいです。

●関連サイト

カリメロ14期生卒業公演特設ブログ

劇団活劇工房 vol.103 夏公演『日下ヨーコのワクワク遡行記』観劇


 演劇部の広報として、Twitterでお誘いのあった劇団さんの劇を観に行きました。2009年の早稲田祭を除けば、他の学校の演劇部の公演を観に行ったのは初めてです。

 演劇部としてのお話はぜひ、カリメロブログ該当記事を見ていただけたらなぁと思います。

 初めて行って、やはり自分たちとの差を実感。良い意味でも悪い意味でも。

 良い経験をしました。