今日で最初の大きな地震から1週間が経過したらしい。
言われてみれば、という感じ。
1週間前を思い出すと、少し身構えてしまう自分に気づく。
地震発生時、僕は家で寝転んでいて、
部活の事とか、次の日の成人式の事とかの作業があったけど、その時は休憩をしていたと思う。
部屋には珍しく弟がいて、ぼーっとテレビ番組を観ていた感じ。
地震が起きたとき、とっさにした行動は、我が家の犬を抱き上げたことだった気がする。
他の多くの方がそうだったように、最初はいつもの感じの小さい揺れで済むのかと思ってた。
思ったより長くなって、気づいたら弟がテレビをつけてチャンネルをNHKにしていた。
ぼーっとしていた感覚から、地震がいつもより長く、大きくなるのを感じていくにつれて、混乱するようになった。
そして、震度5程度を記録した大きな揺れの時。
部屋全体から、マンション全体から、コンクリートが砕けるような音がして、まるでどこかのアトラクションのように大きく横揺れがして、冗談じゃなくそのまま揺れに揺れて僕らが住んでいる部屋ごと地面に落下するかと思った。
でも、結局。
うちの被害はほぼゼロに等しく。
電気と水は一度も止まらず、ガスは次の日までかかったけど、エレベーターは夜のうちに低層階向けが復旧した。
夜が明けるまで、ニュースを見続けて、電話やメールやskypeやTwitterで親や友達と連絡と取り合った。
大きさに関係なく、余震が来ると、今でも1週間前の感覚が蘇る。
鮮明に覚えているわけではいけど、自然に頭が揺れる。
余震だけじゃくて、強い風で何かが揺れても反応するようになった。
それなのに、うちは電気がついていて、お湯も出て、寝場所があって、近くのスーパーは買い占めが酷いけどやっていて、母校もなんだかんだと酷いけど無事でいて、電車は動く、停電も来ない、米もある。
東京は被災したわけではない。
混乱しただけで、津波が来たわけでもなんでもない。
被害者意識は必要ではない、今は普通に過ごすことが大事だという。
買い占めなどの過剰な反応はせずに、できるならば少量でも募金をしたり、
ちょっと気が利く程度の節電をして、普段どおりの生活に戻れるようにリハビリをすれば良い。
それが正しいし、それがそうなんだろうとわかってる。
ただ、このグラツク感覚は現実とあまりにも乖離しすぎている。
笑えないほど心の傷を負っているわけでもなく、演劇部や中高吹奏楽部のッ先輩後輩同級生と話しているとすごくホッとする。
だけど、ちょっと落ち着くとグラツク。
まだ、リハビリが足りない。
普段どおり。
普段より気をつけて、冷静に対処できるように。
今が踏ん張りどころである。
最後に。
この1週間撮った写真を明日一挙公開してみることとする。
地震直後に学校に行った写真もあるけど、それは生徒や保護者の方の不安を煽る結果になりそうなのでやめておく。