甲子園でもなく、海でもなく、コミケでもなく。
僕らの、そして彼らの夏はいつだって吹奏楽コンクールの記憶だ。
悔しさも嬉しさも積み重なる1日。
毎年、高校2年生(と一部の高校3年生)が最後のコンクールを迎える。
参加者達は来年に何かを決意したり、達成感や脱力感に襲われたり。
今年の結果はB組銀賞だった。
去年はB組金賞・東日本大会銀賞と成績としては部として最高記録だった。
その前も金賞で、と続き、顧問の先生に言われるまで、
うちの部活が常に成績を上げてきたことに気がつかなかった。
そうしたなかの銀である。
去年も楽器運搬を手伝ったけれど、感想としては「凄いな」という賞賛と、東日本大会出場というあまりにも現実味がない出来事で足下が見えない気持ちでごちゃまぜだった。
今年はそういう意味では、現実にぶつかった感じだった。
常に上がっていけるなんて、現実はそんな甘くないよ、と。
神様か誰かに言われたような。
やはりこのコンクールが最後になってしまった生徒にとっては悔しい結果だったと思う。
手伝ったOBもそれは残念な気持ちなのは同じだが、この夏をこれだけにかけてきた生徒にとっては涙を拭っても拭いきれない。
僕自身は現役時代、B組初出場の頃の幹部を体験して、結果はB組だった。
やはりそのときも、壁にぶつかった感じだった、
今まで無視したり、正当化してきたことを目の前に突きつけられた。
ここから腐るか、どうなるかは今の高校生達の反省具合による。
自分の学年は結局定期演奏会まで、一番だめな部分を放置して、演奏会自体を腐らせかけた。
今年は学年はどうなるか?
例年より地震や節電、と外的要因が多い学年だけども、楽器やOBのサポートは豊富だ。
どう料理するかは本当に今の学年次第。
是非とも、自分たちの考えた上でのベストを尽くしてほしいと思う。