自分が所属する演劇部の第57回公演を観ました。広報として参加させてもらいましたが、本番でやったことといえば灯体を返すことだけだったので。感想とかを書こうと思います。
今回の公演はカリメロ内では7月公演というもので、新入生がカリメロ部員として初めて舞台に立ちました。一部例外はありますが、カリメロ部員はここで必ず役者を経験します。2年生以上はお客さんだけでなく、1年生に『カリメロってこんなに楽しいんだよ』と演出する必要があります。劇に対してと、部活に対して、同時に演出する必要があるわけです。
幸か不幸か、今年の新入生は4人。しかも、そのうち3名は演劇経験者でした。そのため、『演劇ってこんなものだよ!』というところに余裕ができて、色々と挑戦できたんじゃないかと思います。実際に、今までの7月公演の中では指折りの面白さでした。
僕は従来、『脚本が命』と考えるタイプなのですが、今回はその辺りをうまく裏切られた感じです。もちろん良い内容であるし、一般論として脚本は演劇において心臓部とも言える部分だと今でも思っています。ただ、今回の劇は別に世間に向けて重要なメッセージを伝えるモノでもなく、青春の切なさや恋愛のほろ苦さを考察するものでもなく。ひたすら面白さに特化したものだったな、と。役者もお客さんも話の展開と同時に「役者が次にどんなことを面白くやってくれるか」とワクワクしていたと思います。
こういう単純な面白さは結構大事。忘れちゃいけないことですよね。こんな大事なことを、思い出に残る7月公演に出来たのは本当に幸運なことだと思います。
今年、自分たちの卒業公演もありますが、作品の主旨は違えど、『単純におもしろい』と言えるようなものになれるように頑張りたいです。
●関連サイト
カリメロ14期生卒業公演特設ブログ