先日、取材を予定していた時間の直前にオンラインの会議が入ってしまいました。そこで以前から気になっていたJR東日本の「STATION WORK」を使ってみました。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
本記事の外部リンクには一部アフィリエイト契約によるものが含みます。リンク先のページで商品を購入・予約などを行うと、筆者に一定の収益が発生します。詳しくはこちら。
STATION WORKとは
STATION WORKとは、JR東日本(東日本旅客鉄道)が運営しているシェアオフィスサービスです。駅の施設内(駅ナカ)や駅に近いホテルに拠点があるところが特徴的です。
拠点のタイプは以下のように複数あり、自分は今回1〜2人用の「STATION BOOTH」を利用しました。
- STATION BOOTH……1〜2人用の個室
- STATION DESK……複数の席がある共用スペース
- ホテルシェアオフィス……ホテルの一室など
なお、5月27日からSTATION WORK会員は一部のWeWork拠点が利用できるようになります。
STATION BOOTHは手狭ながらも快適
今回利用したのは新橋駅にあるSTATION BOOTHです。STATION BOOTHは会員登録さえしておけば飛び込み(予約なし)で利用できますが、自分の場合は会議をしたい時間が決まっていたため、会議開始15分前から予約をしました。
予約は公式サイトで可能。予約は15分単位で、時間や回数に制限はありません。料金については後述します。
拠点への入場方法はスムーズ。会員登録時に、Suica(ウェアラブルデバイスやおサイフケータイでも可)を紐づけておけば、予約時間に拠点を訪れて、登録したSuicaを端末にかざすだけでOK。Suicaがない場合は、発行されるQRコードを利用します。
STATION BOOTHの中は大人1人入れる程度のスペースで、スーツケースなど大きな荷物を持つ人にはあまり向いていなさそうでした。自分の場合はリュックサック1つだったので特に問題はありません。
中はエアコンや空気清浄機が常時稼働しており、当日は湿気が多い1日だったのですが、非常に快適に過ごせました。ただ、椅子のかなり近い位置に空気清浄機があり、風が直接背中に当たってしまったので、気になる都度OFFにして調整しました。
コンセントは2口あり、それとは別にUSB充電用の端子があるので、持ち込んだPCとスマホ……などと同時に充電できます。USB充電端子は使っていないのですが、出力は5V 2.4Aと印字されていました。
BOOTH内にはBenQ製のディスプレイがあり、備え付けのHDMIケーブルでセカンドディスプレイとして利用できます。
ただ、持ち込んだPCがUSB Type-C端子しかない「ThinkPad X1 Nano」だったので、今回は利用できず。同じような「MacBook」シリーズなどのユーザーは要注意です(アダプターなどを持っていきましょう)。
シェアオフィスとして気になるのが、インターネット回線の通信速度です。
STATION BOOTHにはフリーWi-Fiが用意されています。自分が利用した時(平日15時台)に数回スピードテストをしてみましたが、下り速度は20Mbps前後。
数値的にはやや遅いな……と感じるところですが、Google Meetを使ったウェブ会議やブラウザーでの調べ物、メールの返信などをしてみましたが、特に支障は感じませんでした。
あと、シェアオフィスとして気になる点は音や人の気配でしょうか。
音に関しては、外の音はそこそこします。多分ですが、同じぐらい自分の声や動きも多少外に漏れているはずです。気密性の高い情報を扱う会議の場合は、イヤホンなどの装着と声を必要以上に張り上げない方がいいでしょう。
また、人の気配については、扉が曇りガラスのようになっているため、誰かが近づいてきたな、というのは感じます。自分が利用した場所の場合は、JRの駅の改札と東京メトロ銀座線の改札の間にあるので、結構人通りは多いように感じました。BOOTHのもの珍しさもあってか、近くで「これなんだろう?」みたいな声も聞こえてきました。
長時間利用は厳しいがスポットで利用したい、JREポイントも貯まる
色々と問題点なども書きましたが、概ね満足しています。椅子も座りやすいですし、音などもノイズキャンセルヘッドホンなどを使っていれば、特に気になりません。
ただ、やや狭いので1時間以上こもるのにはあまり向いていないように感じました。今回のような移動時間の間や、近くに作業できるカフェもない時、会議などをしたい時……に最適だと思います。
料金については15分あたり275円(税込)。会員登録時に紐づけるクレジットカードから引き落とされます。
30分なら550円、1時間なら1100円と考えると、まあ1時間以内で使うなら許容範囲の値段ではないでしょうか(月間や年間の会員費は不要)。
ちなみに、JR東日本運営なだけあり、「JREポイント」「VIEWカード」の場合は、以下のような特典があるのでいずれか、もしくは両方利用している人はぜひ活用しましょう。
- 利用料金の200円につき1ポイントのJREポイントが貯まる(要会員情報紐づけ)
- 予約時、利用料金を一部もしくは全額JREポイントで払える(要会員情報紐づけ、期間限定ポイントは使用不可)
- VIEWカードでの支払いの場合、1000円につき15ポイントのJREポイントが貯まる(ビュープラスと同等)。