メーカー直伝auスマートフォンセミナー:INFOBAR C01編


 メーカー直伝auスマートフォンセミナー企画第4弾。INFOBAR C01のご紹介です。

 INFOBAR C01のプレゼンには、開発元であるSHARPの担当者の方ではなく、企画元のKDDI Personal Product企画部の方がいらしていました。INFOBAR A01は昨年6月に発売され、12月に新色「CHOCOPINK」が発売されています。

 また、Xperia acro HD IS12Sと同じく、こちらもまだ発売前の商品(2012年2月頃を予定)ということで、現段階ではまだ「開発中」の部分が多々ある模様です。

原点回帰のINFOBAR


 INFOBARとは、2001年にPDA形式のコンセプトモデル「info.bar」として開発され、2003年に三菱電機開発で無印INFOBARを発売。当時、折りたたみ式のものやシルバーのものが多かったため、当時からかなり注目されていた。その後、2007年に人間工学に基づいてデザインされたINFOBAR2、そして昨年スマートフォン版であるINFOBAR A01が発売されている。

 今回のINFOBAR C01は見た目がバータイプ(縦に長い)であり、さらにテンキーを搭載しているということで、初代INFOBAR、INFOBAR2を意識して作られている。カラーバリエーションもINFOBARの代名詞である「NISIKIGOI」、初代で人気だった「ICHIMATSU」に加えて、今回初である「KIIRO」があり、確実に過去の特徴を継承し、また新しいトレンドを作ろうという意思が伝わってくる。

 その証拠に、「INFOBAR C01」の「C」とは「Claccic」の意味である。(「INFOBAR A01」の「A」は「Advanced」の意味。連番ではないので、B01というモデルは今のところない)

テンキーでの操作に特化


 Android自体がテンキーを搭載した端末を想定して作られているわけではないので、これまでのテンキーを搭載した端末は各社が独自に実装し、様々な工夫を用いて便利な操作性をユーザーに提供してきた。けれど、INFOBAR C01のテンキー操作は今までのさらに上を行くものだった。

 C01のiida UIはA01の頃のものと見た目的な変化は少ないが、テンキー搭載のC01に様々な工夫が適用されている。特にロック画面からのアプリショートカットにもテンキーが利用出来るようになっているのは驚いた。これは「ロック解除」「着信履歴表示」「発信履歴表示」「Eメール起動」「SMS起動」「カメラ起動」「電話帳表示」「ブラウザ起動」の8つのなかから、4つを選ぶことが出来て、ロック画面で「2」「4」「6」「8」のボタンを押すことによって素早くアクセスできるものだった。INFOBAR C01は長細い形状をしているので、若干画面に触れにくい。そこにこの機能は、「当然」のものなのだが、前述の理由からその「当然」をやってのけるのは凄いことだ。

 あと、これはINFOBARがユーザーに提供したい世界観からだが、INFOBARの文字入力画面の色はその端末のものと同じ色である。通常のAndroidの文字入力と違って、テンキーがあるためキー表示がされず、この色はかなり目立つ。そんな細かいところにも気を配れているのはさすがだと思う。

安定性と課題

 A01と比べ電池容量は変わっていない(1020mAhのまま)。だが、最適化や画面の縮小などで1.5倍の連続待受時間が実現されている。もちろん「おサイフケータイ」「赤外線通信」「ワンセグ」、「グローバルパスポート CDMA/GSM/GPRS」に対応していて、他のSHARP製のスマートフォンと同様に、「画像編集機能」「ベールビュー」「エコ技」「各公衆無線LANへの簡単接続」も使える。このことから今までガラケーを使っていたユーザーも安心して移行できることがよく分かる。

 課題としては、2011年までのXperiaシリーズ同様、メモリ容量が少なく、新しいアプリをいれずらいところ。テンキーだけでなく独自機能も多いので、今後のアップデートに少し不安を覚えるところである。

 だが、そもそもある程度マニアックなユーザーでなければ「OSのバージョン」はあまり意識しない部分がある。(もちろん更新されることに越したことはないのだけど)それを考えると、「今十二分に使える端末」というのは非常にオススメできるものだと思う。

次回は、最後の端末「Galaxy S Ⅱ WiMAX」をご紹介します。