なぜ使いもしないだろう昔の紙資料を残すのか

多くの人がきっとそうであるように、部屋の片隅にはあまり見たくないものが溜まっている。自分もそうで、我が家には数カ月放置していた中高大学生時代の書類の束がある。

いつか処分しないとと思っていたが、仕事や別の用事にかまけて放置し続けていた。ただ、この土日は時間的余裕があったので、重い腰を上げることにした。

今回処分できたのは、全体の3分の1といった具合。出てきたのは主に以下のようなものだ。

  • 中高時代の吹奏楽部の楽譜やメモ、演奏会資料など
  • 中高時代の文化祭実行委員会の資料など
  • 大学時代の演劇部の台本など
  • 小学校〜高校時代のバラバラの写真(※例外として後日対処)
ScanSnap Home。スキャンした画像からタイトルを推測してファイル名にしてくれるのは便利。

これらのほとんどのものは「ScanSnap iX1500」でスキャンして破棄した。過去の自分は律儀だったようで、たんに紙の束になっているわけではなく、クリアホルダーにファイリングされていたり、バインダーにまとめてあったりしたので、「外して、まとめて、スキャン」の繰り返しをずっと行った。

スキャンしたPDFファイルは、Evernoteへ放り込んで既にルール化しているノートブック別に分別。今回は手書きの書類は多くなかったため、たぶんタイトルだけつけておけば、中身も検索できるはず(自分はEvernoteの有料会員なので、PDF内・画像内検索機能が使える)。

とはいえ、正直これらの資料をわざわざEvernoteで探して、活用するシーンなんて全くもって思いつかない。「念のため、と思ってやっているけど、取り越し苦労なんだろうな」と心底思っている。

スキャンしたファイルはすべてEvernoteへ。かなり時間はかかったがファイル容量的には300MB程度だったのではないか。

ただ、今度節目を迎える母校の活動に関わっている現在の身の回りの環境を考えると、どうしてもこの作業がやめられない。今は思いつかなくても、必要になるシーンはいつか出てくるかもしれない。捨てるのは数秒でできるけれど、それをUndoすることは決してできない。

それに、やっぱりこれらの書類は自分の思い出だ。自分は、生まれ育った(物理的な)実家がなくなったので、すべての物理的な思い出は自分が持ち運べる程度しかキープできない。とはいえ、思い出は今も増え続けている。なので、一部はデジタル化しておけば、ひとまず現実世界のスペースには余裕ができるはず、というわけだ。

ちなみに、残りの3分の2は大学のレポートなどがあり、今回処理した以上にめんどくさいものがある。あと、今回「例外」として捨てなかった写真類。自分はすべての写真はGoogleフォトに入れておくと決めているため、写真もScanSnapに入れるなり、「Googleフォトスキャン」で直接取り込むなりしないといけないだろう。

ただ、Googleフォトを正しく運用するには写真にある程度正しい日付を入れる必要があると考えている。日付が入った写真ばかりではないので、これをどうするか。そして、スキャンした後の写真を捨てるかどうか。これはかなりの迷いどころだ。