「SIMなしモバイルPC」は使えなくなった2019年 ── 2019年ベストバイガジェット「VAIO SX12」

転職やら結婚やら、公私ともに変化の大きかった2018年に比べると、2019年はその変化後の環境でどっしり腰を据えて仕事に集中していた年だったように感じます。

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とくに多かったのは、国内外の出張取材だったでしょうか。2019 年の出張回数を数えてみると、海外6回、国内4回と例年に比べて多め。そうなると、モバイルPCの重要性、価値をひしひしと感じたわけです。

というわけで、この記事ではそんな個人的ベストバイなモバイルPC「VAIO SX12│勝色特別仕様」にメロメロになってしまった話を書こうと思います。

なお、本記事は「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2019」の参加記事となっております(公開が遅れてしまいスミマセン)。

VAIO設立5周年のご祝儀的に購入

購入明細
いわゆる「気づいたら買ってた」案件に近い。

まずは、お値段とスペックから。

VAIO SX12は2019年7月発表のモデル。価格は直販価格で11万9800円〜(税別)。
今回自分が選んだのは「勝色(かちいろ)」という、青と紫が混ざったようなVAIOがよく使うこだわりの色を採用したモデルです。

勝色特別仕様はVAIO設立(ソニーから独立して)5周年を記念したものになっているため、スペックはいわゆるモリモリ。お値段はVAIO直販価格で30万5640円(税込)。ホント、増税前に買えて良かった。

VAIO SX12│勝色特別仕様のスペック

  • OS:Windows 10 Home
  • CPU:Core i7-8565U(1.8GHz)
  • メモリー:16GB
  • SSD:第三世代 ハイスピードSSD(NVMe)256GB
  • キーボード:日本語配列
  • 指紋認証機能:あり(Windows Hello対応)
  • セキュリティチップ:なし
  • LTE:あり(nanoSIM、SIMフリー)

「軽い」+「LTE」は中毒性のある快適さ

電車内で使うVAIO SX12
2019年11月、三重県尾鷲市に向かう途中の電車内。公衆無線LANはありませんでしたが、LTEはしっかりつかめたので、仕事ができました。

最も満足しているところは「軽さ」と「LTE対応」という点です。

重量は12.5インチディスプレイかつ一定の堅牢性を維持しつつ、894g(実測値)。SX12の前は「VAIO Z」を使っていましたが、「1kg以上するPCはもう持ち歩きたくない」という感想を抱いていたので、この軽さがまず購入を決めるきっかけになりました。

そして、LTE対応。自分は取材メモをスマホでもiPad miniでも、そしてPCでもEvernoteで作成・確認もするので、常にオンラインであることの便利さに痛感します。

某博士が常日頃から「SIMの入らないタブレットはただの板」なんて言っていましたが、タブレットに限りませんね。モバイルPCもLTEは必須であって欲しいと常に感じるようになりました。

VAIO SX12のSIMスロット
SIMスロットは底面にある。VAIOストアでPCを購入すると1年間有効の「VAIO SIM」(32GB、1万5620円(税込)相当)が無料になる。

カバンからサッと取り出し、開く。ログインは指紋センサー。起動はNVMeのSSDで爆速。しかも、スマホのテザリング設定や公衆無線LANを探す必要もなく、(電波さえ拾えば)すぐネットにつながる。

連携ツールやOSとハードウェアの統合開発によって、このあたりは様々な工夫ができるところではありますが、「いや、全部1番速い方法で実現しちゃった方が良いだろ」と物理で殴られた感じです。

ウェブ記者をしている自分にとってこれ以上快適な「外で文字を書くため」のデバイスはないでしょう。

軽さを取るために「ペン」は捨てた

購入前に懸念していたことがありました。そのうちの大きなものが「今どきペン非対応でいいのか?」という点です。

Windows 10搭載PCの利点として、OSレベルでデジタイザーペンをサポートしているところは、ライバルであるアップルのMacBookシリーズに比べて創造性、PCの新しい使い方という観点で評価できる点ではあります。

VAIO SX12+iPad mini 5th Gen+Apple Pencil 1st Gen
VAIO SX12とiPad mini 5、iPad mini用Smart Cover+Apple Pencil第1世代を合わせると1.284kg。

ただ、自分は2018年1月からウェブ(だけの)記者になってしまったので、ペンのユースケースでよくいう「手書きのアカ入れ(校正作業)」「ページラフの作成」をしなくなってしまいました。

そもそもSX12は重さ894gと言えど、フットプリントとしてはA4用紙より一回り小さいぐらいの大きさのPCなので、これを抱えてペンでメモ書きするシーンがあまりイメージできません。

VAIO Z+純正デジタイザーペン
VAIO Z | BEAMS特別仕様<Monotone Crazy>と純正デジタイザーペンは1.376kg。こっちの組み合わせの方が重かった……!

机に置いて液タブ的に使うならマイクロソフトのSurfaceやレノボのYOGAのような2in1デバイスが理想的ですが、このサイズ感で何らかの2in1の機構(およびタッチパネル)を実装しようとすると、重さがどうしても増してきてしまいます。

そこで「餅は餅屋」作戦として、ペン機能は5世代iPad mini+第1世代Apple Pencilに任せることで、登場機会の少ないペンのニーズは吸収することにしています。

“お手入れ”は必要だが、次も軽量LTEモバイルPCにしたい

膝上でもお仕事可能なVAIO SX12
標準的なラップトップ型のため、膝上でもストレスフリー。

実際、7月のタイ出張からVAIO SX12を実戦投入していますが、スペックのモリモリのおかげで、いまのところ自分がよくやる作業

  • Chromeで調べ物
  • テキストエディタ(Sakuraエディタ)で原稿作成
  • Photoshop CCで写真加工(補正レベル)
  • Premiere Rush CCで動画編集

は十分満足できるスピードでこなせています。

不満点としては、パームレストや天板に指紋や皮脂が目立つ、というのがありますが、そこは付属していたウルトラスエードのクリーニングクロスで拭いてやるサッと取れるのカンタンなメンテナンスとしてたまにやっています。

中の人いわく、ウルトラスエードと少量の水道水(アルコール類ではなく)の組み合わせが最強だとか。

クリーニング前のパームレスト
クリーニング前。メッチャ汚い。でも、使っていると絶対こうなる。
クリーニング後のパームレスト
1分ほど付属のクロスで掃除した結果。キレイ。

自分のPCの購入周期的に次に買い換えるのは2022年以降になるでしょうが、次買うときも「軽い」「LTE対応」はマストポイントになりそうです。

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