防寒対策異状なし

ソニー「VLOGCAM ZV-E10」にかなり悩まされた話


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この記事は、「ワーストバイガジェット Advent Calendar 2021」向けに執筆しました。

年の瀬、振り返ると2021年も多くはない(?)ものの、さまざまなガジェットを購入しました。

その中で久々に「これはちょっとキツイなぁ」と思っているものを書き残しておきたいと思います。

正直、ワーストバイという字面ほど「酷い商品」というわけではないですが、その名も「VLOGCAM ZV-E10」(以下、ZV-E10)です。

コンパクトさと画質、MIシューは大満足

ZV-E10
ZV-E10のホワイトモデルを購入。この真っ白のボディも魅力だと思っていることの1つ(かなり確率で話のネタになる)。

9月頃の発売と同時に購入した「ZV-E10」。購入した主な理由は

  • 仕事でもプライベートでも動画を撮ってみたいから
  • α7IIIのサブ機として、軽くてキレイに撮れるスチル用カメラが欲しかったから

といった具合です。

特にセンサーサイズの大きさ(APS-C)とサイズ感に関しては満足度が非常に高いです。

一般的なスマホや兄弟機の「VLOGCAM ZV-1」に比べて、画質は段違いに良いです。原型がα6000系なだけあり十分満足できる画質の画が撮れます。

仕事で作った以下の動画を見てもらいたいのですが、ピタッと止まっている画はZV-E10で、出演者から見て左側から撮っているやや動いている画はiPhone 12 Pro+DJI OM4で撮影しています。

スマホでサクッと見るor480pくらいで見るならあまり気になりませんが、720p以上で見るとその違いがよくわかると思います。

あと、個人的には「マルチインターフェースシュー(MIシュー)」に対応している点も大きかったです。

ZV-E10本体のマイクもなかなかの音質ですが、やはり前述の動画のようなインタビューのような動画を撮るときは声もしっかりと録りたいですよね。

そういうとき自分は「ECM-W2BT」を買い足して音を録ることにしました。

ECM-W2BT接続例
ECM-W2BTの受信機をMIシューに取り付けたところ。これだけで送信機からBLEで送られてくる音声データを収録できる。

ソニーストア直販で2万3100円とやや高いですが、業務用より安いですし、本体側の配線がごちゃつかない点は気に入りました。MIシューに受信機を挿せば、音声データはデジタルで入力されます。

(前述のNFTのインタビュー動画はECM-W2BTの送信機にECM-LV1をつけて、収録しています)

ブレ、本体動作スピード、ボタン操作が不満

それでもイマイチと感じてしまったのは、ブレとスピード、そしてボタンです。

歩きながら撮るには困難

まず、ブレですが静止画でも動画でも体感でメイン機のα7IIIより影響が強い印象です。特に動画は、歩きながら撮影するときはかなり気をつけても、ブレます。

ZV-E10には強めの電子手ブレ補正「アクティブモード」が利用できますが、ONにしても、かなり気をつけないとブレブレになる印象でした。

基本的には三脚等で固定するか、撮影は立ち止まって撮影した方がいいと思いながら使っています。

電源のON/OFF、モードの切り替えは遅い

ZV-E10のキー
「静止画/動画/S&Q切換ボタン」が使いにくい。

次にスピードですが、これは主に本体の電源ON/OFFや撮影モード(動画/静止画/S&Q)の切り替えの際の動作スピードです。

これまた値段と世代の違うα7IIIと比べてしまうのはあまりフェアではないのかもしれませんが、ふた呼吸ぐらい待たされる印象です。

物を撮るときなら全然待てるのですが、人や発表会のような物を撮るときは、電源周りやモードの切り替えが遅いと、シャッターチャンスを逃すことがありました。

モードの切り替えが一方通行

モードの切り替えが1ボタンで「静止画」→「動画」→「S&Q(スロー&クイックモーション)」→「静止画」→…と切り替えていくのもいただけないです。

例えば、動画モードから静止画モードに切り替えたいなと思うとボタンを2回押さなければいけません。この切り替えスピードも遅いので間違えて多めに押してしまうとさらに数回……と、かなりイライラします。

ただし、静止画と動画で切り替えたいときは、静止画モード時にシャッターボタンではなく録画ボタンを押せば「動画撮影が終わったら自動で静止画撮影モードに戻る」動作になるとわかったので、少し軽減はできています。

決定打はXperia PRO-Iとα7 IVの登場

冒頭で述べた通り自分の感覚としては「ワーストバイ=買い物に失敗した」というよりは、「ちょっと使いにくいな」という印象でした。

ただ、10月に1インチセンサー搭載スマホ「Xperia PRO-I」、12月(海外では少し前)には新しいベーシックミラーレス一眼「α7 IV」が発表されてしまいました。

小型軽量はXperia PRO-I、よりキレイに動画も静止画もというニーズはα7 IVで満たせてしまう……と考えると、残念ながらZV-E10の立場はかなり危うくなってきます。

もちろん、一般の方にとって10万円を切るAPS-C機としてのZV-E10の魅力は揺るぎようがありません。

というか、冷静に考えればα7 IV(ボディ)=33万円とXperia PRO-I=19万9800円の組み合わせで、ZV-E10のパワーズームレンズキット=8万9000円が5台買ってお釣りが来るんですよね。やっぱり比較対象として間違ってる。

半導体不足などなどで「初っ端に買わないといつ買えるかわからん」という何とも困った昨今ではありますが、2022年はなるべく「お買い物は計画的に」と肝に銘じて暮らしたい、と感じた案件でした。

ソニーストアで見る(※2021年12月3日以降、ソニーはZV-E10の受注を一時停止中)


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