高速データ通信と電池の保ちの関係

さて、先日1月16日にauが新製品および新しいサービスを発表しましたね。

最新モデルといえば、高速データ通信!
docomoならLTEの「Xi(クロッシー)」
auなら「WiMAX(ワイマックス)」

新製品5つのうち、1つはWiMAX対応機種です。
(これで計6つになります)

ちなみにdocomoは現行モデルのうち、
Xiの通話端末は4つです。

だんだんと一般ユーザーにも
高速データ通信対応端末が手軽に手に入るようになってきました。

というわけで、
今回はそんな高速データ通信のメリットとデメリットについて、
書いていきたいと思います。

高速通信のメリット

なんといっても、
いつも使っている上でストレスが少ない!

考えてみなくても分かることですが、
いつもネットのWebページみるのだって、
Twitterでつぶやくのだって、
地図を確認するのだって、
すべて通信をして、その結果を見ているわけです。

やっぱり、
サクッと結果はみられた方がストレスがなくてすみますよね。

あとは、色々とお得。

テザリング端末として利用すれば、
別に、Wi-Fiルータを持たなくても
PCから音楽プレイヤー、ゲーム機をネットに接続できます。
(テザリングは現行機種でも対応しているものがありますが、
 やはり速度的な意味でより快適に利用できます)

最近はPS Vitaや3DSなどさらにネットに接続して遊ぶゲームも増えてますから、使う機会はぐっと増えるかもしれません。

それにdocomoだとしたら、
「Xiトーク24」を利用してdocomo同士(相手がXiでもFOMAでも、はたまたmovaでも!)ならば24時間通話無料になります。

auの+WiMAXも、普通にWiMAXを領したら月額4,480円(2年間契約なら3,880円)かかるところを、525円で利用できるのはめちゃくちゃお得な気がします。

帯域制限について

「たいいきせいげん」って何ですかね。
これが腕利きのモバイラー(!?)ならば、
常に気にしているところではありますが、
なかなか聞き慣れない言葉だと思います。

これは簡単に言えば、
「1人がたくさん通信をしてしまうと、
 パンクしたり遅延が発生してしまうから、抑制するよ」
というものです。

これは各社通信方式によって、
実施条件も抑制方法も異なります。
GIGAZINEの記事よりスマートフォン部分を抜粋)

[docomoの場合]
FOMAの実施条件
 当日を含む直近3日間のパケット通信量が300万パケット以上
Xiの実施条件
 当日を含む直近3日間のデータ通信料が約380MB以上

[auの場合]
スマートフォンの実施条件
 直近3日間のパケット通信量が300万パケット以上
 (+WIMAXの分の通信は含まず)
 (さらにWiMAXは今のところ帯域制限は未実施)

[Softbankの場合]
スマートフォンの実施条件
 前々月の月間パケット数が1000万パケット以上

これらを見るとやはり遅延が少ないといわれている高速通信の方が帯域制限が緩いように思えます。
FOMAに関しては「1パケット=128byte」と考えると、
「300万パケット=38400万byte=約366MB」ですので、
わずかながらXiの方が若干余裕があります。

普段のWeb閲覧やメール、Twitterへの投稿だけでは、帯域制限にはひっかからないでしょうが、先ほどいった「テザリング」を利用したり、「Hulu」などのリッチな動画配信サービスなどを利用したりすると若干危うくなってくるかもしれませんね。

高速通信のデメリット

ここでやっと本題。ザックリ言ってしまうと、
高速通信である「Xi」や「WiMAX」を利用すると
かなり電気をしようします。

詳しくは以下の検証を参考に。

ITmedia +D Mobile
「第3回 本当にGALAXY S IIの半分?――「GALAXY S II LTE SC-03D」のバッテリー持ちを検証」
「第3回:夜まで持たない? 「EVO WiMAX」のバッテリー管理を考える (1/2)」

XiやWiMAX搭載端末を出しているメーカーはどこも、電池容量を通常より増やすなどをして対策してはいるようですが、やはり通常のスマートフォンに比べると電池の減りは早いようです。

スマートフォンが出始めた2010年では、そもそもスマートフォンがガラケーに比べて電池が保たないと、広く伝わっていましたので、ガラケーから高速通信対応端末に機種変更・新規購入をした場合は、よりその差を感じるかもしれません。

有効な対策

ユーザーができることといえば、従来のスマートフォンと同じで、

  • BluetoothやGPSは必要な時以外OFFにする
  • SNSやメールなどの自動同期や更新間隔を見直す
  • 画面の明るさを抑える
  • モバイルブースターなど外部電源を持ち歩く

などが挙げられますが、高速通信の場合だと、

  • 必要な時以外は高速通信しない

というのも十分な対策です。
(でもWiMAXはON/OFFが手軽に変えられますが、Xiはどうなんでしょうね…)

必要な時というのは、例えば動画を閲覧するときだったり。
簡単なメールのやりとりやTwitterやFacebookの投稿にフルスピードを発揮してもあまり意味がないということです。

また、メーカー側でもかなり工夫をしているようです。

このブログでも昨年年末に紹介しましたが、
SHARPの「エコ技」など、
ハードウェアに独自に働きかけて、電池の消費を抑えてくれる場合もあります。

2012年ではこのような高速通信も自由に使えるようになるための「エコ」な技術が、よりたくさんスマートフォンに活用されると思われます。

結局、オススメは・・・・・・

やはりオススメはこれ!と一概に言えるものではありません。

けれど、おそらく高速通信を体験した後、FOMAなどの3Gの通信にはおそらく戻れないような気がします。
それほど、「Xi」や「WiMAX」は速く、病みつきになると言うことです。

高速通信端末にして、モバイルブースターなどで対策するか、
手持ちの道具を増やさず、「スマートに」ケータイを所持するか。

2012年は今までより、
さらによく考えてから、スマートフォンの購入をするべきですね。

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