Touch Type Together − BlackBerry Bold 9900

 3月22日、Fans:Fansから申し込んでリサーチ・イン・モーション・ジャパン株式会社主催のイベント「BlackBerry Night」に参加しました。RIM主催でこのようなイベントは初めてということで、BlackBerry Bold 9900に対するRIMの本気度が会場の豪華さなどから感じることの出来るイベントでした。

日本での「ビジネス向け」という印象を一新させたいRIM


 始めに、RIMから会社概要とBlackBerry Bold 9900の説明がありました。そこでひしひしと伝わってきたのは、日本市場の「BlackBerry」に対するイメージを変えたいという意思でした。RIM曰く、海外ではBlackBerryはビジネスマンだけではなく若年層もカバーしているらしく、BlackBerryの持つ「質感」や「信頼性」といったブランドを意識している人が多いのだそうです。

 日本では、そのブランドが逆効果で「お高い。お堅い。」というイメージを与えているような気がしますが、BlackBerryではやはり「BlackBerryらしさ」を維持した上で、よりプッシュしていきたいそうです。そのため、今回発売されるBlack Berry Bold 9900では、最近の売れているスマートフォンを意識した機能アップがされています。

Touch & Try 感想

 BlackBerry Bold 9900のコンセプトは「Touch Type Together」ということで、その3点に絞ってレビューしていきたいと思います。

 まずは、「Touch(タッチパネル搭載)」
 24bit、2.8インチVGA(640×480)の画面は最近のスマホからすると小さい印象で、なんだか肩すかしな感じでしたが、タッチの感度は良く、画面UIもすっきりとまとめられていました。

 ところどころ文字が小さいイメージがありましたが、後から聞いたところ文字の大きさは[設定]から変えることができるそうです。Androidは標準ではシステムの文字スタイルを変更できない為、これはBlackBerryならではと言えそうです。

 もちろん、タップ・Wタップ・2本指による拡大・縮小によるジェスチャーにも対応していますので、AndroidやiPhoneに慣れている人でも簡単に操作できます。


 続いて、「Type(QWERTYキーボード搭載)」で「Together(SNSが使いやすい)」な点。

 BlackBerryの代名詞とも言えるQWERTYキーボードを実際に触ってみると、まずは見た目の小さいなキーに対して抱いていた「打ちにくそう」という印象を裏切られてビックリします。とにかく、打ちやすい。それにキーを押したときの「押した感」には安心されます。従来のフルフラットなスマートフォンでは、テンキー上でのフリック入力を利用していますが、やっぱりこの安心感はフリック入力では得られません。

 また、最近のSNS文化ではやっぱり文字を入力することが多い、だからQWERTYキー搭載のBlackBerryはSNSに向いているよ!というわけらしく、ちゃんと「Twitter」「Facebook」「mixi」「foursquare」などのアプリが用意されています。前作のBlackBerryより500万画素の手ぶれ補正つき、とカメラも強化されているので、SNS利用で使うスペックはほぼカバーできているようです。

 実際に試してみると、やっぱりハードキーらしい安心感はピカイチで惹かれますが、最初は少し打ちにくいかも。慣れてくるときっとかなり俊敏に入力ができそうです。SNS系のアプリはTwitterを試しましたが、シンプルなレイアウトで「文字に集中できる」印象でした。(写真はMobile版Twitter)

最後に、細かなところ


これはいいなぁっと思ったところ。

 Twitterの公式アプリを試してみて、最後にアカウント情報を削除しておこうと設定画面をいじったのですが、写真のように設定の変更を確認するポップアウトが出てきます。PCなどでは見慣れた動作ですが、スマートフォンだとそういう訳でもありません。特にAndroidは、設定などはタップするだけで即時完了するので、早いと言えばそうなのですが、初めて使う人にはなんだか危なっかしさがあります。

 NFC対応も見逃せない点です。現状で日本ではまだまだNFCを利用するシチュエーションが少なく、大きな紹介はされませんでした。けれど、GALAXY NEXUS/S2 LTE/S2 WiMAXの3機種で利用出来たり、街頭ポスターでの対応なども増えていることを考えると将来有望です。ガラケーなどでもFelicaを利用してできたのですが、「iCカード通信」機能で連絡先や画像データを手軽に交換できるのは非常に便利な手段だと思います。

 どちらにせよ、RIMおよびdocomoにはよりBlackBerryの広告に力を入れて欲しいと思います。既に日本での発売を発表してから長い時間が経っていますし、2012年3月発売予定といっておきながら平成24年3月26日(月)現在ですが、公式では事前予約のアナウンスもされていない状況がなんとも不安にさせます。
 
 本当に良い機種なので、皆様も触ってみて実感してみてください。

予告:「BlackBerry Bold 9900」発売記念イベント「BlackBerry Night」に参加します。


 3月22日(木)、リサーチ・イン・モーション・ジャパン株式会社主催のイベント「BlackBerry Night」に参加します。さて、イベント予告記事としては恒例となりつつある「その会社と言えば?」みたいな話なのですが、RIM=BlackBerryの開発/販売会社ですので、今回は素直にBlackBerryの話を。

 BlackBerryといえば、ビジネスに特化、特にメールのプッシュ配信機能で一躍有名になったスマートフォンのシリーズおよびそのOSの名前ですね。日本ではdocomoが発売していますが、一般の人にはあんまり売れていないような印象を受けます。(iPhone 3G販売会社選定の際、Appleがdocomoを選ばなかったのはBlackBerryを生殺しにしていることを考慮した、なんて説もありますしね)

 それでもやっぱりファンはいるものです。やはりその強力なリアルタイム性とセキュアなメール配信サービス、しっかりと打ちやすいハードウェアQWERTYキーボード、そして真っ黒な渋いボディ。2011年末にようやく自分も「LOVE・BlackBerry」の方にお会いしましたが、やっぱり上記の特徴にドン嵌まりなご様子でした。

 さて、そんなBlackBerryの最新機種が日本に上陸するわけですが、いったいどんな機種なのか調べてみました。

  • BlackBerryシリーズ最薄のボディを実現!(最薄部10.5mm)
  • 綺麗で大きなタッチパネルを搭載(24bitカラー,VGA,マルチタッチ)
  • 従来のBlackBerryに比べ高速に(45%高速化、BlackBerry OS 7搭載)
  • Webサイトの再現性が向上(OS7標準のブラウザがWebKitベースに)

引用元:NTT docomo・BlackBerry® BoldTM 9900の主な特長[PDF]

 細かな、スペックは引用元のPDFをご覧いただきたく思います。

 スペックだけ見ると、Androidを搭載しているどこぞのメーカーは「HD画質で10mmなんて全然薄くなくて、最初からブラウザはWebKitベースだよ!」みたいな印象を受けます。が、やはり前述の通りBlackBerryに関しては、メールサービスなどのサービスを全体的に捉えたブランドとして評価するべきものだと思います。

 とはいうものの。本当に自分の周りで使っている人は1人しかいないので、実際に触り倒す(?!)のはこれがはじめてだと思います。BlackBerryを今一度勉強しなおして参ります。

docomo NEXT series BlackBerry® BoldTM 9900