新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いまいる会社が「原則テレワーク」となったのは4月に入ったぐらいの頃でしたが(その前は「推奨」)、もう2〜3週間くらい地下鉄にも乗らずに家で働いているのかと思うと、色々思うところがあります。
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よくテレワーク(リモートワークでも可)を躊躇する管理職の声として「社員がサボってしまわないか心配」というのをメディアなどで聞きますが、それは働く本人にとってもそうなんじゃないか、というのが最近の自分の感覚です。なにせ、家の中って誘惑にまみれていますから。
とくにスマートフォンはもちろん仕事でも使いますが、いろいろと誘惑が詰まっています。そこで、Androidのとある機能を使って「自制」する方法をまとめておこうと思います。
アプリを休止できる「フォーカスモード」
自分が実践しているのが、一部のAndroid端末に標準で搭載されている「フォーカスモード(Focus Mode)」です。日本語的に言えば、「集中モード」ですね。ざっくり言えば、フォーカスモードを有効にしていると、その間は特定のアプリを「休止」できます。
休止とは具体的にどんなことかというと、まずアプリが起動できなくなります。ホーム画面のアイコンがグレーアウトされるほか、起動するとフォーカスモードが作動していることがアラートで出てきます。
とはいえ、アプリによっては休止中であっても一時的に使わないといけないシチュエーションはあると思います。その場合、アラートの「一時的に解除」を押せば、その場だけ休止状態を解除できます。
このような機能からもフォーカスモードが「自制のための機能」であることがわかると思います。
設定は「Digital Wellbeing」項目から
フォーカスモードには、使用する上で便利な設定が用意されています。それらの設定は、設定アプリの「Digital Wellbeing」もしくは「Digital Wellbeingと保護者による使用制限」内の「フォーカスモード」にまとまっています。
フォーカスモード設定画面では、「休止するアプリの選択」と「フォーカスモードのオンオフ」「スケジュール設定」が可能です。
画面下にアプリ一覧が広がっているので、チェックボックスにチェックを入れればフォーカスモード有効時に休止になります。ゲームやSNS系のアプリを入れておくのが鉄板だとは思います。
もちろん、フォーカスモードを「プライベートを大事に使いたい時」に使うことも可能なので、そのような場合はSlackなどの仕事に使うアプリを指定しておくのもアリだと思います。
スケジュールの設定は、アラームで言うところの「繰り返し設定」です。指定した曜日の指定した時間で自動にフォーカスモードをオン、自動でオフにすることができます。自分は仕事時に使いたいため「月、火、水、木、金(平日)の9時から17時まで」と設定しています。
残念ながら4月19日時点では、スケジュールは1つしか設定できないので、「月曜日は9時から17時まで」「火曜は12時から18時まで」といった設定はできません。
ちなみに、フォーカスモードはスケジュール設定によるオンオフだけではなく任意のタイミングにオンオフの切り替えが可能です。先ほどのDigital Wellbeingの設定画面からもできますが、画面上部から下にスワイプすると表示できる「クイック設定」にショートカットを設置できるので、設定しておくと便利に利用できるはずです。
どの機種で使えるか問題
このように使えるフォーカスモードですが、設定画面から分かるとおり、Android向けの「Digital Wellbeing(デジタルウェルビーイング)」機能の1つとなります。ちなみに、Digital Wellbeingとは、「デジタル的な技術と生活のバランスを改善する取り組み」などと捉えればよいかと思います。「保護者機能」とか「制限のための機能」などと表現されることもありますが、本質は「使わない」ではなく「バランスをとる」ための機能だと捉えると色々納得できるでしょう。
かなり高尚な目的のための機能であるのですが、iOSとは違って断片化が進んでいるAndroid。Digital Wellbeing機能が使えるかどうか言い切るのは難しいです。少なくとも要求スペックとしてはAndroid 9が必要のようですが、使えるかどうかは端末メーカーに寄るところが大きく、例えばGoogle謹製の「Pixelシリーズ」「Android Oneシリーズ」は当初から利用できるようです。
手元にある端末を確認したところ「Xperia 5 SO-01M」(Android 10)、「OPPO A5 2020」(Android 9)、「Pixel 4」(Android 10)では利用できました。2019年2月にはGoogleが今後対応機種を増やしていくという声明を出しているので、今はもっと使える機種は多いかと思います。
ちなみに、iPhoneやiPadユーザーはどうすればいいかと言えば、アップルも前から「スクリーンタイム」という人とデジタル技術の距離感を調整する機能を提供しているので、最新のiOS/iPadOSにしている人は一度「設定」アプリを覗いてみてください。