PayPay、d払い、Square、極小サークルが試してわかったコミックマーケット・キャッシュレス決済 #エアコミケ

C98 は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。自分もサークル参加する予定でした。例年、冬コミしか参加していない当サークルですが、夏コミにも新刊ひっさげて初参戦……!というつもりだっただけに、非常に残念です。

代わりに盛り上がっている #エアコミケ ですが、残念ながら新刊はまだこの世にありません。今回予定していた新刊が、複数の筆者の方に協力をお願いしていた&内容に時事性が求められるものだったので中止のアナウンスを受けて早々に制作を止めてしまったからです。

そんな幻の新刊は今後用意していくとして……せっかくの #エアコミケ で何もないのは芸が無いので、 #C98 の宣伝用にとっておいた「サークル側から見た #C97 のキャッシュレス決済レポート」をお送りします。

d払い、pring、Squareを初採用

C97で採用したキャッシュレス関連サービス。

当サークルは 2018年12月に開催された #C95 にも出展し、だいたい20回ぐらいの取引のうち、6回がキャッシュレス決済手段を用いたものになりました。細かいことは詳報をご確認いただくとして、まず行ったのが採用する決済方法の見直しです。

C95 では「PayPay」(送金)、「Kyash」(送金)、「pixiv PAY」が利用されたのでそれらは継続。一方で、1度も利用されなかった「PayPal.me」はリストラすることに。加えて、2019年9月26日から始まった「d払い」(送金・dポイントを送る)、Twitterでリクエストのあった「pring」(送金)を採用。そして、前々から準備をしていた「Square」を導入しました。

簡易サイネージ代わりとして活躍した「YOGA BOOK」。

C95 同様、利用可能な決済手段は「YOGA BOOK」(Android版)で表示しておきました。 #C95 では「Googleスライド」を使いましたが、 #C97 では「PowerPoint」を使いました。変更した理由はリンク機能を使えば、トップ画面で利用したいサービスをタップすると、QRや詳細が書かれたスライドに移動。再タップするとホームに戻れるようにできたからです。

C97 でののキャッシュレス決済は約22.8%(当サークル調べ)

C97での防寒対策異状なしのキャッシュレス比率は約2割。

さて、結果はどうだったかと言えば、取引全体の16.9%が「Square」、5.9%が「d払い」(dポイントを送る)、そして残り(77.2%)が現金でした。

実はPayPayは2人ほど払おうと試してもらったのですが、どちらの方も位置情報がオフになっている関係で送金できず、その場でオンにしようにもできなかったので、現金もしくはSquareでの支払いとなりました。

もう少しKyashやPayPay、pixiv PAYを使う人がいるかなと思ったのですが、SquareやVisa、Mastercard、AMEXのロゴを見てクレカを優先的に使った方が多かったのではないでしょうか。

d払いの送金はほかの送金手段より手間

人が集まるコミックマーケットで、あまり手間がかかりすぎるのはいただけない……。

唯一、QRコード系で使われたのが「d払い」ですが、個人的にはもう使わないかな……と思っています。理由は2つで、送金までの手順が長いのと、送られてくるdポイントが期間・用途限定のものが多かったから。

後者はコンビニなどでサッと使えるので、このぐらいの取引量であれば気にしないという手も可能なのですが、前者は極小サークルとは言えかなり手間取りました。

d払いの送金は(d払い残高、dポイントどちらも)ユーザー(支払う方)から見ると、アプリを開く→ウォレットタブを開く→「送金/dポイントを送る」を選ぶ→QRコードを読み取る→名前やメッセージを書く→送る残高/dポイント数を選ぶ→送る……と。

PayPayやKyash、pring、pixiv PAYと比較すると一手間も二手間もかかるんですよね。携帯電話料金やコンビニなどで貯まるdポイントで同人誌が買える!というのは意外性もあったと思うのですが、混雑してくると周りにも迷惑がかかったり、頒布チャンスを逃してしまうので厳しいですね……。

Squareはクレカ対応&mPOSとして超便利

タッチ決済、ICチップ、スワイプに対応したSquare Reader(磁気は付属の別のリーダーを使う)。

一方で、今回初導入の「Square」、つまりクレジットカード決済は思ったよりスムーズでした。とくにほかのICチップ決済、磁気(スワイプ)決済ではリーダーでの作業やサインが必要な一方、タッチ決済では不要なのが大きかったです。まさにピッとするだけ。

実際に使われた中では、最近発行されたVisaブランドのカードや、対応カードが登録されたApple Payで支払っている方がいました。Apple Payを利用された中には、Squareがメールアドレスを自動認識をする場合があり、ご希望次第ではそのまま登録されたメールアドレスに電子レシートを送ることが可能でした。

時系列でおえる売上。
決済種別毎に回数もおえる(QRコード決済は「その他」で計上した)。

また、今回細かい数字を計算できたのも、現金を含めてすべての取引をSquareをレジ代わりに(いわゆるmPOSとして)使ったところが大きいです。そのため、商品別や決済別などのデータ、開催日の時間別の取引額、在庫管理などがかんたんにできました。

お願いしていた売り子さんにはやや手間をかけましたが、開催前の10分程度で説明は済むぐらいカンタンなので、打ち漏らしもなく完璧にすべての取引を記録できました。

エアコミケ 後の同人誌即売会とは

正直、Squareは審査があったり、機能的に同人誌即売会で利用するにはオーバースペックなところがあるのですが、専用リーダーを使えばタッチ決済を使える点、mPOSとしていろいろ分析できるのは楽しいと思います(何回か重ねていって、混雑タイミングを見て休む時間を決めたりとか)。

コミックマーケットは、まさに「3密」と言えるような現場なので、冬コミの実施もなかなか厳しいところがあるかもしれません。

一方で、アフターコロナの同人誌即売会では、接触を現金より避けられるキャッシュレスの手段も注目を浴びてもいいのかも、と思っています。解決すべき課題はまだまだありますが、今後もいろいろ試していきたいと思います。

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