How to use iPadの表紙

#C101 コミケでのキャッシュレス事情:タッチ決済の認知度が上がった肌感

大変遅くなりましたが、2022年12月31日のコミックマーケット101(C101)に出展しました。

新刊「How to use iPad」の制作は超ギリギリ進行でしたが、なんとか8割消化といった具合で、多くの方に手にとっていただけました。

(※紙版も電子版も頒布中ですので、この機会にぜひどうぞ!)

というわけで、イベント参加時の恒例となりつつあるキャッシュレス周りの数字を振り返っていきたいと思います。

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C101はSquareを中心にシンプルに

C101の当サークルのブース外観
C101の当サークルのブース外観。委託の方が点数的には多い…?

かつて、実験的に各種コード決済などを活用していた当サークルですが、直近はシンプルに以下の方法と種類を扱っています。

  • 現金
  • Square(各種クレジットカード[IC/タッチ]、交通系電子マネー、iD、QUICPay+)
  • CirclePAY(J-Coin Pay、UnionPay QRコード)

なお、2023年1月22日時点の手数料は以下の通り。

  • Square:クレジットカード……3.25%(JCBのみ3.95%)
  • Square:交通系電子マネー……3.25%
  • Square:iD、QUICPay+……3.75%
  • CirclePAY……3%(C101期間中は1.5%)

当サークルは極小サークルですが、レジ機能をすべてSquareに集約させ、会計処理、釣り銭用意の労力・手数料の節約、精算等を効率化しているので費用対効果はあると感じています。

全体の4分の1がキャッシュレス

C101のキャッシュレス決済比率(回数)
当サークルがC101で出展した際の決済比率。

さて、実際のデータ(決済回数ベース)がこちら。

  • 現金……74.2%
  • 各種クレジットカード……12.9%
  • 電子マネー(交通系電子マネー、iD、QUICPay+)……12.9%
  • QRコード……0%

未だ現金強し。というか、その前に参加したC99と比べると比率としては増えているくらいです。

当日はお越しいただいた方に「現金やクレジットカード、電子マネーが使えます」と案内していました。

ただ、今回の新刊が400円と比較的安価だったことから「現金でいいです」と断れる機会が多かったような気がします。

ちなみに、QRコード=J-Coin Pay、UnionPay QRの利用はゼロ。UnionPay QRのマークを見た方が「銀聯を使いたい」と言っていただけたのですが、その方が使いたかったのは物理的な「銀聯カード」のことでした。

タッチ決済の認知度アップを感じる

東京ビッグサイト
いつもイベントで来る時に撮ってしまう「東京ビッグサイト」の外観。

C101で特徴的だと感じたのは、クレジットカード支払いの内訳が100%「タッチ決済」になった点でしょうか。

iPhone/Apple Watch(Apple Pay)でタッチする方はもちろん、物理カード、Pixel Watch(Google Pay、詳しく聞いたらEPOSカード)でタッチする方もいました。

C99ではクレジットカードのタッチ決済は全体の約4.8%の利用度だったので、各社(特にVisa?)の啓蒙活動の成果を感じるところです。

Square加盟店としても、タッチ決済と電子マネーであれば多くの場合でサイン不要となるため、かなり楽ができます。

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(備考)電子版の無料セットの利用者は?

How to use iPadの表紙
「How to use iPad」の紙版は表紙・裏表紙はフルカラーですが、本文はモノクロです。

ちなみに、今回の「How to use iPad」は試験的に、C101会場限定・先着20名の購入者にのみ、電子版の無料ダウンロードURLをお付けしました。

方法としては、当日の朝にDropbox TransferにアップロードしてそのURLとQRコードをコピー用紙に印刷。紙版を購入された方にそのコピー用紙をお渡しするといったもの。

筆者は「Dropbox Plus」を3年ごとにまとめてソースネクストで購入・契約しています。

そのため、ファイル転送機能の「Dropbox Transfer」で2GBまでのファイルを送信できます。また、URLは自動的に7日間(変更不可)で失効する仕組みです。

C101 電子版ダウンロードコードのサンプル
実際に作成した紙のデザインデータ。サイズはA6なので、自宅でA4(4枚分)で印刷して裁断しました。

URLが自動失効することも重要ですが、Transferを使うとURLの閲覧件数とダウンロード回数を取得できるので、どのぐらいの利用率があったか測れます。

「How to use iPad」(C101)の場合、20枚の紙を配って10回の閲覧、7回のダウンロードがありました。

1回ダウンロード=1人がダウンロードと仮定すると(実際はわかりませんが)、約3割の人がダウンロードしてくださった感じでしょうか。

そもそも今回この試験をしたのは、前に電子版の扱いをどうするか考えるきっかけがあったのと、今回の紙版の本文がモノクロで中身のスクリーンショットなどがやや見にくかったからです。

この仕組みだと期間内であれば、URLを知っている誰でもダウンロードできてしまうため、例えば悪意のある人がURLをSNSなどに投稿してしまう……なんてことも考えられますが、その場合はURLを強制失効させることも可能。

まあ、当サークルの規模であれば目をつぶってもいいリスクかなという気はします。

この辺りは、キャッシュレスと同時並行で色々試してデータを開示していければと思っています。