OS X 10.8.2アップデートでMacBook Air Late 2010でもPower Nap利用可能に

 iOS 6のアップデートを待機していたわけですが、同日にOS Xの10.8.2アップデートも来ておりました。iOS 6と同じFacebook連携などを備えるわけですが、個人的に注目なのは別のところです。

 なんと、MacBook Air Late 2010でもPower Napに対応したようです。僕はノートパソコンとしてLate 2010の13inchモデルを使っています。こちらのモデルはちょうど前モデルから16ヵ月も経った後に発売したモデルで、「新しい感じだけど、時期的に古い?」といった感覚のモノです。そんなLate 2012モデルでもMountain Lionの新機能Power Napが使えるようになったわけですが……

Power Napってなに?

 Appleのページにはこう書かれています。

 Macがスリープ状態になっている時でも、Power Napがいろいろなことをやっておきます3。メール、連絡先、カレンダー、リマインダー、メモ、フォトストリーム、「Macを探す」、Documents in the CloudをPower Napが定期的にアップデート。Macが電源に接続されている時は、ソフトウェアアップデートもダウンロードして、Time Machineでバックアップを作成します。アップデートの最中も動作音をたてることはなく、ランプやファンも作動しないので、あなたの邪魔をすることはありません。そしてあなたが再びMacを使う時には、すべてが最新の状態になっています。

引用元:アップル – OS X Mountain Lion 新機能

 カンタンに言ってしまえば、「Power Napをオンにしておけば、スマホのようにメールなどのクラウドに連携しているモノやバックアップを最新の状態にしておけるよ」といった感じです。

 今まではMacBook Air Mid 2012、MacBook Air Mid 2011、MacBook Pro Retina, Mid 2012のみで使えた機能です。

さっそく更新してみるが……

 さっそく、App Storeから更新を行ないました。

 Pwer Napの設定は“システム環境設定”の“省エネルギー”でできます。

 おっと。Power NapのPの字もありません。これはどういったことか……

Power Nap有効化には更新が2回必要

 そういえば、今まで使えていた機種もソフトウェアアップデートのほかに、SMCアップデートが必要だったことを思い出しました。なので、もう1度、App Storeを開いてみると……

 やはり、SMCアップデートが来ていました。こちらをダウンロード後、インストールすると。

 このように、Power Napの設定項目が無事増えています。

 ちなみに、電源接続時とバッテリー使用時それぞれでPower Napの有無を設定できます。とりあえず、自分は電源接続時のみ有効にしましたが、実際のところどのくらい電気を食うのか、少し興味がありますので、時間があるときにぜひ試してみたいと思います。

 また、10.8.2のアップデートはFacebookユーザーならば使える機能が満載なので、Macユーザーの方はぜひ更新してみてください。

OS X Mountain LionをMac App Storeでダウンロード
OS X Mountain Lion - Apple

■関連商品

Mountain Lionに対応したアプリ達


 あんだけいっといて、けっこう躊躇無くiMacのほうをMountain Lionにしました。そこでOSが上がったことで更新されたソフトの情報を2本+α、ご紹介。

m2TV

 Mountain Lionの更新日である7月26日に更新データが公開されました。配布ページはこちら。更新内容は抜粋。

掲載日:2012/07/26
バージョン:1.20
ファイル形式:ディスクイメージ形式

■Ver.1.10 → Ver.1.20(2012/07/26)
・Mac OS X Mountain Lionに対応しました。
・新型iPadに適した高画質の録画モードを3つ(XR/DX/XP)追加しました。
・予約確認パネルの予約済みの項目をダブルクリックすると番組名で番組表検索できる機能を追加しました。
・手動で録画を開始した場合の録画停止方法として、従来の手動停止とは別に番組終了時に自動停止する機能を追加しました。
・メインウインドウの情報パネル、ライブラリウインドウの詳細情報、番組表ウインドウ内の情報パネル上のテキストを選択した際のコンテキストメニューに「番組表で検索」を追加しました。
・動作安定性向上。

 もちろんMountain Lionへの対応がメインなのですが、録画画質の選択ができるようになった点も注目したいですね。また、手動で録画を開始した場合も番組の終了と連動して録画を終わってくれるのもいいですね。
 まあ、一番更新して欲しいのは、あいかわらずEvernote系アプリと同時起動すると、強制終了する“仕様”ですかね。著作権保護的な意味でスクリーンショットを撮らせないのは理解できますが、やっぱり不便なのは変わらないです。当初、公式で改善予定と出していたのですから、ぜひ早急にやってもらいたいところです。

ScanSnap Manager

 ポータブルだけどポータブルあまりしないスキャナー『S1100』を利用していたので更新がきていました。以下、更新内容抜粋。本文はこちら

機種:S1500、S1500M、S1300i、S1300、S1100
最新バージョン:V3.2L60
主な変更点:
 OS X v10.8(Mountain Lion) Preview4 に対応しました。

 よく見てみると開発版のMountain Lionに対応したアップデートなんですね。Preview 4のあとは製品版っぽいので、ScanSnap的にコアな部分が急遽変更されていない限り大丈夫だとは思いますが。
 なんだかアイコンも増えてます。こちらはまた今度調べてみることにします。

小ネタ1:ソフトウェアアップデートがMac App Storeに統合

 Macユーザーにはおなじみ。リンゴマークのクリックした2番目の“ソフトウェアアップデート”。LionまではここをクリックするとApple updateが表示されていましたが。
 Mountain LionからはMac App Storeのアップデートタブが開くようになりました。iPhoneやiPadもアプリの更新といったらApp Storeのアップデートタブですし、あわせてきたものだと思います。

小ネタ2:Adobe CSのMountain Lion対応情況

 ソースはこちら。Mac OS X Mountain Lion (v10.8) compatibilityというところに、

「Adobe CS 5,5.5,6はMountain Lionをサポートしますか?」

Do Adobe Creative Suite 5, 5.5, and CS6 applications support Mac OS X Mountain Lion (v10.8)?

とあります。
回答文を読むと、

Adobe and Apple have worked closely together to test Adobe® Creative Suite® 5, 5.5 and CS6 editions and individual products for reliability, performance and user experience when installed on Intel® based systems running Mac OS X Mountain Lion (v10.8).

と、あります。CS5、CS5.5、CS6については『今のところ』大きな問題点は見つかってないそうです。
また、

Earlier versions of Adobe Photoshop® (CS3 and CS4) software were also tested with Mountain Lion and there are currently no known issues.

と続くので、CS3、CS4の『Photoshop』に限って、やはり『今のところ』大きな問題点は見つかっていないそうです。

 公式情報ではあるものの、『正式な対応表明』ではありませんし、CS3やCS4はすでにけっこう前の製品です。色々と不具合は出てきそうですね。個人的にはIllustrator CS4を一番使うので、そのあたりもうちょっと詳しく調べていきたいと思います。

OS X Mountain Lion 導入:ファーストインプレッション


2012年7月26日発売、最新OS
OS X Mountain Lion
●OS X Lionからのアップデート
●1700円

 さっそくダウンロード、インストールしました。前回のv10.7のLionから始まったMac App Storeでの販売になります。v10.6のSnow Leopard発売時、暑いなかビックカメラ大宮店に買いにいったのが懐かしいです。

 ここでは入れてみて気になった点をピックアップします。

意外に早いのはSSDのおかげ?

 インストールにかかった時間(OSの暗証番号を入れてから、ログイン画面が出てくるまで)は、約26分12秒。30分かからなかったのはビックリ。おそらくHDDのMacだったらもっとかかるんじゃないかと。

Twitter内蔵が便利

 いちばん楽しみだったのが、Twitterの内蔵。設定は[システム環境設定]>[メール/連絡先/カレンダー]で追加可能。ここで設定しておけば、対応アプリならば新しくTwitterの認証をする必要がなくなります。(iPhoneとかiPadといっしょですね)
 標準ではFinderから画像ファイルを直接アップロードできるようになります。また、メンション(自分宛のツイート)が来ると通知領域に表示されたり、ポップアップが出現します。

 このポップアップ。クリックするとブラウザが開いてWeb版Twitterにアクセスしようとするのですが、『Twitter for Mac』や『TweetDeck』などのクライアントソフトで開けるようにならないですかね。。。Web版のTwitterで別のアカウントを開いているとうかつに返信できないので残念です。

通知:Chromeが対応していた

 Mountain Lionから搭載された通知センターに対応しているアプリはまだまだ少ないです。Twitterの設定を変えようと思ったら、Chromeの項目が。Chromeはいったい何を通知してくれるのでしょうか。

Game CenterでiOSゲーム管理

 Game CenterのOS X版が登場。Mac App Storeの対応アプリはもちろんですが、iOS版のデータも参照できます。(写真はiPhone/iPad対応の『グルーヴコースター』)

 バッジを大画面で確認できるのはけっこう見応えがあって、いい感じです。

iMacに入れるかどうか

 自分はAdobe CS4を使っているのですが、CS4の公式対応OSはv16のSnow Leopardまで。実際、Lion環境で使っていると自分の使用状況では致命的な不具合がありません。Mountain Lionでも同様なのか今回導入したMacBook Airで少しテストしてから、iMacに入れてみたいと思います。

■ダウンロードはこちらから
OS X Mountain Lion – Apple
OS X Mountain Lion - Apple

■関連商品

<追記>
 試してみたい機能としてはAirPlay。iOS製品でおなじみの機能ですが、Apple TVを通じてテレビにMacの画面を転送できます。プレゼンとかに役に立ちそうですよね。

8/17 Google Chrome ver14 betaとLion

普段OSはMac OS X Lionを利用していて、
ブラウザは同期機能がめちゃくちゃ便利なので
Google Chromeを使っています。

最初、Mac OS XをSnow LeopardからLionに変えたとき、
Google Chromeがネイティブなフルスクリーン表示に対応していない、
などの不満な点がありました。

そのため、一時期本気でSafariへの移行を考えましたが、
ver14 betaで色々解消されていたので、その紹介をしたいと思います。

また、これは個人的に着目したことなので、
新しくなった点はまだまだたくさんあると思いますが、
気になる方は是非他の情報を参考にしてみてください。

Google Chrome beta ダウンロード
http://www.google.com/intl/ja/landing/chrome/beta/

なお、beta版なので安定性が保証できませんので、自己責任でご利用ください。

フルスクリーンに対応

冒頭にも書きましたが、
Lionの目玉機能の一つ、画面いっぱいに広がるフルスクリーン表示に対応。

他のフルスクリーン対応アプリ同様に、
右上に表示されボタンを押せばフルスクリーンになります。


(上:Google Chrome 下:Safari)

ここでSafariのフルスクリーンモードと比べてみます。

Safariは画面上部に戻る進むボタンとアドレスバー、検索バーがあり、
タブが複数になると、この下にタブを表示させます。

Chromeはタブが1つでもタブを最上部に表示し、
標準モードをそのままフルスクリーンにしたといった感じです。

また、フルスクリーンのChromeには、
右上に見慣れないボタンがあるのに気づいたでしょうか?

これをクリックすると、
タブだけでなく、アドレスバーと検索バーを兼ねているOmniBox、ブックマークバーさえも消し去り、完全なフルスクリーンモードに移行します。

本当にWebページしか見せないので、なんのブラウザ使っているのだか分からなくなります。

SafariやFirefox、Opera、そしてInternet ExplorerなどたくさんのブラウザがHTML5への対応など懸命に開発が進められていますが、付属機能や拡張性、そしてデザインなどで「そのブラウザ自身の特徴」を主張しているのに対して、この機能はすごく面白いと思います。

ブラウザは単なる道具やきっかけに過ぎず、ユーザーにとってWebページそのものが主役だということを思い出させてくれるようです。

2. スクロールバーの消失

最新版Safariがそうであるように、Google Chromeもスクロールバーの領域がなくなっています。
iPadのように、スクロールしたときのみ表示される仕組みです。
スクロールが止まれば、ゆっくりとフェードアウトして消えていきます。

これは、Webデザイナーにとって大変重要なことのような気がします。

デザインによってはブラウザのウィンドウサイズを気にするものもありますが、
そのとき、OS毎によって異なったスクロールバー領域が、
今回の仕様変更でゼロになるわけですから、
今後設計をするときにMacのChromeやSafariをターゲットとするときは、今までと違ったアプローチをとることになると思います。

どちらにせよ、ユーザーにとっては「よりWebページの内容に集中できる」ということなのかもしれません。

さて、ver14からはコンパイル済みのネィティブコードを実行できるNative Client機能が実装されていたり、もっと紹介しておくことがあるだろう!という感じはしますが、(Macで)通常利用していて気になったことは個人的にこのくらいだと思うので、今日はここまでにします。

16日に早くもFirefoxの最新版が公開されているみたいに、ブラウザの進歩は最近一気にスピードを増したので、みなさんも是非便利にブラウザを使いこなし、自分にとって快適なウェブライフをお送りください。