Xperia 5

Xperia 5が再起動を繰り返すので、修復してFeliCaを初期化

2021年末に、割と困ったことがありました。2019年11月に買った「Xperia 5 SO-01M」が起動しなくなっていたのです。

既にXperia 5 IIなど、他のスマホを買っていたので実生活で困ることはなかったのですが、「Xperia PRO-I」購入と同時に、サブスマホも整理しようと思っていた矢先の出来事です。

放置していてもよかったのですが、PRO-Iがかなり高価なので、Xperia 5は売却することにしました。ジャンクで売るわけにもいかないので、復旧してみようと思ったわけです。

症状は再起動を繰り返すブートループ

起動しない、と一言で言っても色々な症状があります。自分の場合は、電源は入り、起動画面が表示されます。ただ、ロック画面などが出る手前、だいたい「XPERIA」ロゴが表示されるとそこで止まり、再起動を繰り返すという状態でした(上記動画を参照)。

セーフモードで起動しようにも、全くうまくいかないので、Googleで「Xperia 再起動 起動しない」とか「ブートループ」などと調べることに。

いくつかのサイトを調べてみると「メーカー修理に出せ」という意見と「とりあえず、Xperia Companionを試してみよ」という意見に分かれていました。

そこで、とりあえず試すだけ試そうと、Xperia Companionをインストールしてみました。

Xperia Companionで修復できた

Xperia Companion
Xperia Companionの修復メニューを利用した。

結論から言うと、自分のケースではXperia Companionで修復できました。

修復といっても、データは(ほぼ)初期化されるため、本体に保存されていた写真やアプリ、ゲームなどは吹っ飛びます(なので、実行時はそれなりの覚悟と準備を)。

Xperia CompanionはWindows 8.1以上のPC、macOS 10.13(High Sierra)以降のMacで利用できます。ソニーのサイトからダウンロードできます。

Xperia Companion チェックボックス
今回のケースでは図上の赤い囲みのチェックボックスをオンにしました。

修復方法は基本的に画面の指示に従うだけですが、自分の場合は正常起動ができない状態だったので、修復メニューの最初にある「機器を検出または起動できません。あるいはこの機器はSmartWatch 3です。」にチェックをつけて進めました。

FeliCa内のデータを消すには

修復後のXperia 5
修復後のXperia 5。初期化前のPINの入力が求められます。

さて、今回はサブ機だったので大したデータも入っておらず、ゲームもほとんどクラウドに保存されるタイプのものだったので、特に問題ありませんでした。

ただ、売却を考えていたためおサイフケータイなどに使うFeliCa内のデータは削除しないといけません。

修復完了後に「おサイフケータイ」アプリの「サポート・規約」にある「メモリ使用状況」で確認したところ、利用状況が「利用中」になっていたので、アプリはすっからかんになっても、FeliCa領域のデータは残っているみたいでした。

多くの中古ショップなどがそうだと思いますが、おサイフケータイ搭載機種の場合、このFeliCa領域のデータが空っぽになっていないと、買取してくれません。

DOCOPY
ドコモショップに設置されている「DOCOPY」。予約がなくても店員さんに「DOCOPYを使いたい」と言って使わせてもらえました。

そこで、今回はドコモショップの「DOCOPY(ドコピー)」を利用することにしました。ドコピーはデータコピーなどに使える専用端末ですが、ICカードフルフォーマット(=FeliCa領域のデータ削除)にも使えます。

ただし、DOCOPYで削除できるのはドコモが販売した機種(Pixelなどを除く)に限られます。

自分の場合、Xperia 5をドコモショップで「回線契約なし」で購入していて不安だったのですが、DOCOPYに契約の有無は関係ないようで、問題なく削除できました。

他キャリアやメーカー販売機種を利用している場合は、販売したキャリアやメーカーへの問い合わせが必要になるので、そういう点ではドコモ版を買ってよかったなと感じる場面だと言えます。

備えはしにくいけれど

Xperia 5
正常起動、FeliCa消去、Googleアカウントの紐付けの解除を確認して、自分のXperia 5は無事ドナドナされていきました。

まあ、壊れなければいいのですが、自分で落としたりしないのでない限り、こういうブートループのような再起動系のトラブルは突然やってきます。

備えとしては、普段からバックアップをとっておくこと。そして、こういった対処方法を何となく覚えておいたり、調べること。と言う感じですかね。

いずれにせよ、自分の今回の体験が、どこかで同じように困った誰かの手助けになるとうれしいです。