発売を記念して2012年のXperiaを改めて見直す


 Xperiaブランドにとってもっとも大きな出来事は、2012年3月8日より行われた「ソニー・エリクソン」から「ソニーモバイルコミュニケーションズ」への社名変更だと思う。


 そんな「ソニエリ」ブランドの、日本最後の端末となる「Xperia acro HD」のタッチ&トライイベントに行って参りました。docomoではdocomo with series SO-03D(3月15日発売)として、auではIS12S(3月10日発売)として 発売されます。2011年の「arc/acro/ray/PLAY」からどこが進化したのか担当の方に聞いてきました。
(なお、本ブログではIS12Sに関しての個別記事がありますので、併せてご覧ください)

[googlemap lat=”35.672286″ lng=”139.763215″ align=”undefined” width=”500px” height=”300px” zoom=”17″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都中央区銀座5丁目3−1[/googlemap]

 自分が行ったイベント会場は銀座にある「ソニービル」最上階にあるOPUSというところです。3月11日まで同会場で展示を行っており、先着4000名に日経BPマーケティング「Xperia Lifestyle Book」を配布していました。

 会場にはたくさんのXperia acro HDがテーマ毎に展示されていました。今回は各テーマの担当の方にバラバラにお話を聞いて、あまりメモをとっていなくて記憶と公式情報を混ぜてお送りします。なので、多少間違いがあるかもしれないことをご了承ください。(あと、一般のお客さんもいたので撮影は自粛しました)

結局のところXperia acro HDの魅力って?


 下手にガジェット好きの意見を聞くより、やっぱりメーカー側で普通な人に魅力を説明するプロ・つまり会場のスタッフの方にずばり聞いてきました。Xperia acro HDの魅力と旧機種Xperia acroとの違いについて聞いた結果を列挙したいと思います。

  • 画面がメチャクチャ綺麗!(HD液晶+Mobile BRAVIAエンジン)
  • カメラも綺麗!そして速い!(ExmorR+高速起動and高速連写)
  • 旧機種と比べて動作がもたつかない!(デュアルコアCPU)
  • そして、ワンセグ・赤外線・おサイフ。今回は防水性能も装備!

 さっすが、プロ。「デュアルコアCPUで、ベンチマークではこんなに違うんです!」とか「最新のCPUに、解像度がHDになって!」みたいな専門用語のオンパレードをすっ飛ばしてくれました。それに、スマートフォンとしての基本をまず説明してくれて、最後にいわゆる「三種の神器」をまるでついでの様に語ってくれるとは思いませんでした。(「カメラのセンサーってiPhone4Sと同じものの新型なんですよ!」みたいに語ってくれるお茶目さも○)

 「無難な端末を選ぼうと思ったら、最強の端末だった」みたいなしたたかさを感じる性能ですね。それに旧機種acroでは装備されてなかった防水性能(IPX5/7)も追加され、お風呂で使うユーザーや雨ニモ負ケズなユーザーにとって必須要素が揃いました。「何で選ばないの」って言われると困るくらいです。

 ちなみに、個人的に気になった魅力としては、「卓上ホルダが付属している」という点。docomoだけではなく、いつも卓上ホルダを用意しないauさんも同様です。しかも、どちらも仕様は同じなので、「職場の●●さんの使っちゃお」みたいなことも可能です。防水対応なら「当たり前」と言えるべき対応ですが、近年その当たり前は崩れがちですから、結構重要な点だと思います。

「Xperia acro HD」のau版とdocomo版の違い


 結論から言うとスペックの違いはキャリアの違いによるもののみ、の様です。要はアンテナの対応方式とか通信速度とかいった部分です。それに公衆無線LANのウィジェットとかもそうでしょうか。

 唯一気になる点としては、「初期ホームアプリの違い」でした。

 au版はソニエリ純正のホームアプリが工場出荷時からセットされているのですが、docomo版は「docomo Palette UI」が初期標準となっています。

 「docomo Palette UI」はアプリのグループ分け機能や「執事のひつじ」などのマチキャラ表示機能を備えているいわゆる「ガラケーから移行してきた人でも使いやすい」ホーム画面ではありますが、動作がいまいち重いのが難点です。

それへの「対処」なのかもしれませんが、SO-03Dには標準アプリ切替ツールが付属しています。「docomo Palette UI」から「ソニエリ標準」へ、はもちろんですが、その逆のツールも用意されています。ただ、設定画面の頭にあったり、ショートカットかウィジェットで呼び出さないといけなかったり、初心者にはなんとも分かりにくい場所に隠されているツールですので、なんとも不親切です。

 今回のイベントで展示されている端末はほとんど全てソニエリ標準UIでしたし、Palette UIなんて載せなくて良かったんじゃないの?っていう気になります。

GAMEもできるけど…


 Xperia acro HDは、前に発売されたXperia NXおよびアップグレードされたXperia arc/acro、そしてXperia PLAYと同様「PlayStation Certified」の認証を受けた端末です。それって何だよという人のために簡単にいうと「ソニーお墨付きで、無印PlayStationのタイトルや専用に開発されたタイトルをプレイできる」といったものです。日本では2011年10月Xperia PLAYが初の認証端末で、PS Vitaも実はこの認証を受けています。

 自分はPSP goユーザーだったので、たくさんのPSソフト(いわゆる「アーカイブス」)を購入していました。そのため、このPlayStation Certifiedの概要を聞いたときはワクワクしたものですが、物事はそんなに上手いことできていません。色々と制限があるみたいです。

 具体的かつ簡潔にいうならば、「現状、違う端末で買ったタイトルを再ダウンロードすることはできない」。例えば、PSP goで買ったアーカイブをXperia acro HDでプレイすることは出来ません。さらにいうと、Xperia acro HD買ったタイトルをPS Vitaでプレイすることも出来ません。

 理由は「それぞれの端末に最適化したタイトルを配信している為」だそうです。要はXperia acro HDではXperia acro HD用に最適化を施されたタイトルを購入するため、全く同じソフトがPS Vitaや他の端末では動かない、だそう。「●●(ゲームタイトル)≪Xperia acro HD版≫」を購入していると考えれば納得が合点がいくと思います。

 といっても、端末間で仕様があるそうで、

  • PSPシリーズ/PSP go/PS Vita(※注1)
  • Xperia arc/acro
  • Xperia PLAY
  • Xperia NX/acro HD

以上の組み合わせではソフトの共有(再ダウンロード)が出来るみたいです。その辺の詳しいことはソニーモバイル公式のページで解説されていて、配信タイトルもそれぞれ確認できます。
(注1:平成24年3月20日(火)現在、PS Vitaはアーカイブ未対応)

 まあ、唯一全端末間で共有できるものといったらSony Entertainment Networkアカウント(旧:PlayStation Networkアカウント)ですかね。IDが引き継げるってことはクレジットカード情報も引き継げるので、既に登録している人は再入力の必要はないようです。

その他。今後のXperiaの予想など

 本当に、その他気になることを挙げてしまうときりがないです。今回振り返ってみて、スマートフォンとしては本当に文句のつけようがないスペックに加え、ソニモバ(ソニエリ)らしいデザインやサービスが追加されている本当にワクワクする端末だということが改めて分かりました。

 昨年はarcの発売が3月、acroの発売が7月(au版は6月)と、少し間をおいての発売でした。今回はNX発売の2月24日からそんなに時間が経っていません。身の程をわきまえない大予想をしてしまうならば、2012年はまだまだXperiaを代表する端末が日本で発売される!ということでしょうか。

 実際に、海外版Xperia NXTシリーズとして、Xperia S(NXの海外版)、Xperia P、Xperia U、に加えて、フローティングタッチ搭載Xperia solaが発表されました。それに、LTE対応Xperiaの発表も噂されていますし、あながち「大予想」ってわけでもないかもしれませんね。

 なにはともあれ。Xperia acro HDは現状のAndroidスマートフォンの中では最もオススメの端末です。是非、店頭などで試してみてご検討ください!


Xperia NX SO-02Dを体験!


 前回のMEDIAS TABの体験記事に「Xperia NXの体験記事も書くよ!」といって、色々書くこととかを考えていたら、明日2月24日に発売されるそうで。思いがけず、かなりタイムリーな感じの記事になるみたいで、少し緊張しております。

 というわけで。先日、行ったドコモ スマートフォンラウンジ TOKYOで見てきた、「docomo NEXT series Xperia NX SO-02D」をご紹介したいと思います。なお、au版ではありますが、姉妹機である「Xperia acro HD」の記事も以前載せているので、こちらも読んでいただけると幸いです。

Xperiaを振り返って


 やっと2012年のXperiaに触れることが出来ました。思い返せば自分にとっての初めてのAndroidスマートフォンは2009年4月発売の「Xperia SO-01B」でした。さらに買い換えで2011年8月発売「Xperia ray SO-03C」を現在利用しています。もちろん、その間に発売され、業界に大きな影響を与えた「Xperia arc」や「Xperia acro」、プレステライクな「Xperia Play」も注目しておりました。結果的に何が言いたいか。要は自分はXperia大好きだということです。

 そんな感じでワクワクしながら体感した今回の「Xperia NX」ですが、原点回帰・正常進化という印象が強かったです。

 2011年発売の「Xperia arc」はarcという名の曲線(人間の曲線)をイメージし、「Xperia acro」もarcより若干分厚くなったもののそのデザインは踏襲されていました。今回の「Xperia NX」は無駄をそぎ落としたシンプルなモノとなっています。arcのような曲線はなくなったものの、持ちやすさはさすがXperiaシリーズといったところ。この辺りは初代「Xperia SO-01B」にも見られた点です。


 無駄をそぎ落とす。というと、どうしても今まであったものが失われていくような感覚がありますが、先ほど書いたとおり、正常進化も感じさせるデザインとスペックになっています。デザイン面から見ると、やはり各種キー部分にある「Floating Prism(フローティングプリズム)」に目が向きます。『理由はわからないけど、なんかカッコイイ!!』といった具合です。

 またスペック的にも正常進化が見られます。以下にスペックをまとめますが、( )内のはXperia arcのスペックです。

  • CPU:MSM8260 1.5GHz デュアルコア(MSM8255 1GHz シングルコア)
  • メモリ(RAM):1GB(512MB)
  • ROM:32GB(1GB)
  • バッテリー:1700mAh(1500mAh)
  • ディスプレイ:4.3inch HD1280×720(4.2inch 480×854)
  • メインカメラ:12.1M Exmor R for Mobile CMOS(8.1M)
  • サブカメラ:1.3M CMOS(非搭載)

 Xperiaシリーズ歴代の弱点と言われていた「ROMの少なさ(アプリなどの保存領域が少ない)」も見事に解消されています。また、arcから売り文句とされている「暗い場所でも撮れるカメラ」は12.1Mにまで高解像度撮影が可能になり、さらに高速連写に対応し「シャッターチャンスを逃さない」ものにもなっていました。

 また、Xiなどに関してはこのブログで何度も言っているように、「スマートフォンではまだまだ電池容量が足りない」ことから、FOMAハイスピード対応かつバッテリー大容量化で、より安心して使えるようになっています。


 ディスプレイの高解像度化も、また使っていて見逃せない点ではありました。これはKDDIのセミナーで聞いたことですが、今回の高解像度化に合わせて、各種アイコンを再デザインしたそうです。単に高解像度に対応するだけでなく、より身近にあるものを意識してアイコンをデザインしたそうです。(例:カメラアプリ→ソニーのミラーレス一眼カメラのNEX)

 高解像度にするとどうしても処理が重くなることがありますが、短時間ですが使っていてひっかかりを感じることはありませんでした。CPUのデュアルコア化、ROM容量の増加がしっかりと効果を成しているように思えました。

ここに注目!POBox Touch 5.0


 普段はATOK Passportを利用してiMacでもMacbook AirでもOptimus PadでもATOKをIMEに設定している僕だけども。Xperia rayに関してはPOBox Touchを使っています。Xperia NXにはその進化版「POBox Touch 5.0」が搭載されています。

 気に入っている点としては、「変換精度」「キーボードのカスタマイズ」「音声入力」「マッシュルーム(Add-on)対応」などがあるのだけど、5.0にはそれに加えて、「手書き入力」が追加されています。

 手書き入力、といえばmazecが有名ですが、使ってみたところPOBox Touchもかなり完成度が高いです。重ね書き形式なので、手で書いた文字が読み込まれるのを待つことなく、書き続けられるのが気持ちよかったです。この気持ちよさは、使ってみないと分からないですね。

良いとこと、悪いとこをまとめ

 今までの体験記を読むと、どうしても少し曖昧な表現が多かったので、自分が尊敬してやまない法林先生の「ケータイしようぜ!」を倣って「良いところ」と「悪いところ」をまとめて今回の体験記を終わりにしたいと思います。

【良いところ】

  • やっぱりデザインがカッコイイ!
  • 快適に使えるスペックを備え持っている
  • スマートフォンでカメラを使うのがさらに楽しくなりそう!

【悪いところ】

  • スマホに慣れていない人にはとっつきにくい?
  • 三種の神器が欲しい人は、Xperia acro HDへ!
  • プリズムはカッコイイけど、押す部分はプリズムの下。


MEDIAS TAB N-06Dを体験!

 日本初スマホ向け放送局「NOTTV(ノッティービー)」が発表されましたね。docomoからは対応機種としてAQUOS PHONE SH-06DMEDIAS TAB N-06Dの発売が予定されています。

今回は、「あのMEDIASがタブレット!?」とビックリしたので、先行展示を行っているドコモスマートフォンラウンジ TOKYOに行ってきました。
[googlemap lat=”35.674705″ lng=”139.760659″ width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都千代田区有楽町1丁目8−1[/googlemap]

抑えるところ抑えている。ただし、スマートフォンとして


 まずは基本的なスペックを確認してみます。

  • OS:Android 2.3
  • サイズ:120×200×9.9mm
  • 重量:約350g
  • ディスプレイ:7.0inch WXGA
  • バッテリー:3,610mAh
  • CPU:APQ 8060 デュアルコア(1.2GHz)
  • メモリ(RAM):1GB
  • ROM:16GB
  • カメラ:CMOS 200万画素(インもアウトも)
  • ネットワーク:モバキャス、Xi、HSDPA/HSUPA、GSM、ワンセグ、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、GPS
  • その他:防水防塵(IPX5/7)、おサイフケータイ、赤外線、テザリング、エリアメール、DLNA(DTCP-IP)、spモード、スマートフォンあんしん通信サポート

 表題の意味分かっていただけたでしょうか。正直、性能的なスペックだけ見たらスマートフォンに空見してしまいますよね。特に、「おサイフケータイ」「赤外線」「ワンセグ」といったガラケー三種の神器をキッチリ搭載されているところを見ると、本当にタブレットとして開発してきたのか疑いたくなります。

さらにAndroid 2.3搭載で「もしや……」とは思っていたのですが、電話機能もしっかり搭載されています。タブレット機種で電話機能搭載というと無印Galaxy TabやGalaxy Tab 7.0 Plus(Android 3.2上で独自実装)のような例がありましたが、ここまで来るともう本当に電話だろう!と言いたい感じです。

 個人的には、このタブレットで改札口やコンビニで買い物!なんてやってみたいですね。店員さんや周りの人がどんな顔するんでしょうか。

受け継がれるMEDIASのDNA


 MEDIASといえば、やっぱり薄い!!というのが一番に思いつくフレーズです。(MEDIAS PPなどは除く)MEDIAS TAB D-06Dも9.9mm・重量330gと、タブレットとしてはかなり薄く軽量です。「タブレットってちょっと大きすぎるんだよね。でも、GalaxyTabはXiじゃないし……」という人にお勧めです。

 また、デメリットとしてもメリットとしても捉えることができる特徴もあります。それはやはりOS的なUI。Android2.3的な部分。

 主にそれを感じたのは、ハードボタンの位置とアプリ一覧での時です。

 MEDIAS TABには横持ちしたとき、右側に上から「バック」「ホーム」「メニュー」のキーが用意されています。これは表示されるモノではなくLEDで浮かび上がるタイプのモノなので縦にしても表示は変わりません。タブレットに最適化されたAndroid3.xおよび4.xならば、ソフトウェアキーでこれらのボタンは表示されるのでどの持ち方をしても常に下部分にボタンが来ます。自分自身が普段Optimus Padを使っているせいもありますが、たまにホームボタンを探してウロウロしてしまったという時がありました。

 アプリ一覧画面などのUIは基本的に今までリリースされた2.3が搭載されているMEDIASシリーズとほぼ同じなので、アプリの一覧は下にスクロールしていくものとなっています。これも大画面では3.x以降で採用されている右にスクロールしていくものが使いやすいのに残念な感じです。

 では、これらのことをメリットとして捉えるにはどうするのか、というと。スマートフォンを今まで使っていたユーザーにとっては優しいんじゃないかという思うからです。今までに書いてきたことからも分かるとおり、Android 3.x以上ではUIがかなり変わるので、それに慣れないユーザーも多いです。新たに覚える必要が無い、というのは割と重要な点かも知れません。

まとめ


 とはいうものの、docomoでは「ドコモタブレット」として売り出すそうですし、新サービスNOTTVだけでなく、ワンセグやDLNA(DTCP-IP)も搭載されていて動画コンテンツを楽しむ端末としては最強な感じがします。

 また、比べがちな同サイズであるGalaxy Tab 7.0 PlusはXi非対応であることと、Xiは電池消費量が不安でMEDIAS TABは3,610mAhのバッテリーをしっかり搭載されているところをみるとXiを安心して使える端末としての側面もあります。

 ガジェット好きには気になる「OSのアップデート問題」ですが、今回3.x系を搭載しなかった理由としてはいち早く発売するためAndroid 2.3になった」としており、Android 4.xへのアップデートに関しては「前向きに検討している」そうなので、2.3から4.xへのアップデートはあるかもしれませんね。そうなると、また色々と使いやすくなってくる気がします。

 というわけで、MEDIAS TAB N-06Dの体験レポートでした。スマートフォンラウンジにはXperia NXの展示もされていたので、こちらについてはまた別途記事を書きたいと思います。

発見、「おくだけ充電」

「高速通信と電池の話」で対策としては、外部電源を用意するなど、と書きましたが、やっぱり充電は大切です。

でも、卓上ホルダーの少ないスマートフォンをいちいちプラグに繋いで充電するのはなかなか面倒だと思う人も少なくはないと思います。

というわけで、簡単に充電できちゃう「おくだけ充電」のお話。

ファストフード店にて

先日、マクドナルドにグランドキャニオン・バーガーを食べにいったときの話です。

何気なく2階の窓際に一人で座ったところ、見慣れない機械とポップが置いてあることに気がつきました。

実はこれ(この記事のトップ画像)、docomoがサービス展開している「おくだけ充電」の体験機です。

「おくだけ充電」とは?

そもそも「おくだけ充電」とは何か?

「おくだけ充電」はその名の通り、充電台の上に携帯電話を置くだけで、充電が開始される機能です。

「おくだけ充電」という名前はdocomoのサービス名ですが、技術としては「Qi(チー)」という国際的なワイヤレス充電規格が使われています。
したがって、「Qi」対応端末であれば、docomoでなくとも、さらには日本の端末でなくとも、利用することが可能です。

[参考]各キャリアのQi対応ケータイ

docomo
・スマートフォン
 with series:「ARROWS Kiss F-03D」「F-03D Girls’」「AQUOS PHONE SH-02D」「Q-pot.Phone SH-04D」
 NEXT series:「MEDIAS PP N-01D」
・ガラケー
 STYLE series:「SH-05D」

au
・今のところ、なし

SoftBank
・スマートフォン:「MEDIAS CH Softbank 101N」

体験機では

また、今回ドコモがマクドナルドに設置した体験機にはスマートフォン用のマイクロUSB端子とガラケー用のFOMA充電端子のアタッチメントが付属しているので、「Qi」非対応端末でも体験出来ました。

というわけで、早速、手持ちの電池が切れそうだった「Xperia ray SO-03C」を充電してみました。

こちらの台に、

付属しているアタッチメント(左がFOMA(ガラケー)用、右がスマートフォン用)を、

装着して、

こちらの部分を乗せれば完了。

体験してみて

アタッチメントをつける動作とケーブルをつける手間は、何ら変わらない気がしますが、これがこのようなタイプではなくケース型のようなものだとしたら、かなり便利かもしれません。

あとは割と普通に充電できたこと。
スクリーンショットを取り忘れてしまいましたが、短時間でも割としっかり充電できた印象をもちました。

docomoの提携先企業ページによると、
今回ご紹介したマクドナルドだけでなく、ANAの一部の空港ラウンジ、NATURAL LAWSON、髙島屋などに設置されている模様。

「おサイフケータイ」の時のように、徐々に設置店舗が増えていけば、
休憩中にちょこっと充電みたいな生活が日常になるかもしれません。
そうすれば、電池の残量に悩む日々も少しは解消されます。

もっともっと身近で、さらに色々な機種で使えるようになるといいですね。

高速データ通信と電池の保ちの関係

さて、先日1月16日にauが新製品および新しいサービスを発表しましたね。

最新モデルといえば、高速データ通信!
docomoならLTEの「Xi(クロッシー)」
auなら「WiMAX(ワイマックス)」

新製品5つのうち、1つはWiMAX対応機種です。
(これで計6つになります)

ちなみにdocomoは現行モデルのうち、
Xiの通話端末は4つです。

だんだんと一般ユーザーにも
高速データ通信対応端末が手軽に手に入るようになってきました。

というわけで、
今回はそんな高速データ通信のメリットとデメリットについて、
書いていきたいと思います。

高速通信のメリット

なんといっても、
いつも使っている上でストレスが少ない!

考えてみなくても分かることですが、
いつもネットのWebページみるのだって、
Twitterでつぶやくのだって、
地図を確認するのだって、
すべて通信をして、その結果を見ているわけです。

やっぱり、
サクッと結果はみられた方がストレスがなくてすみますよね。

あとは、色々とお得。

テザリング端末として利用すれば、
別に、Wi-Fiルータを持たなくても
PCから音楽プレイヤー、ゲーム機をネットに接続できます。
(テザリングは現行機種でも対応しているものがありますが、
 やはり速度的な意味でより快適に利用できます)

最近はPS Vitaや3DSなどさらにネットに接続して遊ぶゲームも増えてますから、使う機会はぐっと増えるかもしれません。

それにdocomoだとしたら、
「Xiトーク24」を利用してdocomo同士(相手がXiでもFOMAでも、はたまたmovaでも!)ならば24時間通話無料になります。

auの+WiMAXも、普通にWiMAXを領したら月額4,480円(2年間契約なら3,880円)かかるところを、525円で利用できるのはめちゃくちゃお得な気がします。

帯域制限について

「たいいきせいげん」って何ですかね。
これが腕利きのモバイラー(!?)ならば、
常に気にしているところではありますが、
なかなか聞き慣れない言葉だと思います。

これは簡単に言えば、
「1人がたくさん通信をしてしまうと、
 パンクしたり遅延が発生してしまうから、抑制するよ」
というものです。

これは各社通信方式によって、
実施条件も抑制方法も異なります。
GIGAZINEの記事よりスマートフォン部分を抜粋)

[docomoの場合]
FOMAの実施条件
 当日を含む直近3日間のパケット通信量が300万パケット以上
Xiの実施条件
 当日を含む直近3日間のデータ通信料が約380MB以上

[auの場合]
スマートフォンの実施条件
 直近3日間のパケット通信量が300万パケット以上
 (+WIMAXの分の通信は含まず)
 (さらにWiMAXは今のところ帯域制限は未実施)

[Softbankの場合]
スマートフォンの実施条件
 前々月の月間パケット数が1000万パケット以上

これらを見るとやはり遅延が少ないといわれている高速通信の方が帯域制限が緩いように思えます。
FOMAに関しては「1パケット=128byte」と考えると、
「300万パケット=38400万byte=約366MB」ですので、
わずかながらXiの方が若干余裕があります。

普段のWeb閲覧やメール、Twitterへの投稿だけでは、帯域制限にはひっかからないでしょうが、先ほどいった「テザリング」を利用したり、「Hulu」などのリッチな動画配信サービスなどを利用したりすると若干危うくなってくるかもしれませんね。

高速通信のデメリット

ここでやっと本題。ザックリ言ってしまうと、
高速通信である「Xi」や「WiMAX」を利用すると
かなり電気をしようします。

詳しくは以下の検証を参考に。

ITmedia +D Mobile
「第3回 本当にGALAXY S IIの半分?――「GALAXY S II LTE SC-03D」のバッテリー持ちを検証」
「第3回:夜まで持たない? 「EVO WiMAX」のバッテリー管理を考える (1/2)」

XiやWiMAX搭載端末を出しているメーカーはどこも、電池容量を通常より増やすなどをして対策してはいるようですが、やはり通常のスマートフォンに比べると電池の減りは早いようです。

スマートフォンが出始めた2010年では、そもそもスマートフォンがガラケーに比べて電池が保たないと、広く伝わっていましたので、ガラケーから高速通信対応端末に機種変更・新規購入をした場合は、よりその差を感じるかもしれません。

有効な対策

ユーザーができることといえば、従来のスマートフォンと同じで、

  • BluetoothやGPSは必要な時以外OFFにする
  • SNSやメールなどの自動同期や更新間隔を見直す
  • 画面の明るさを抑える
  • モバイルブースターなど外部電源を持ち歩く

などが挙げられますが、高速通信の場合だと、

  • 必要な時以外は高速通信しない

というのも十分な対策です。
(でもWiMAXはON/OFFが手軽に変えられますが、Xiはどうなんでしょうね…)

必要な時というのは、例えば動画を閲覧するときだったり。
簡単なメールのやりとりやTwitterやFacebookの投稿にフルスピードを発揮してもあまり意味がないということです。

また、メーカー側でもかなり工夫をしているようです。

このブログでも昨年年末に紹介しましたが、
SHARPの「エコ技」など、
ハードウェアに独自に働きかけて、電池の消費を抑えてくれる場合もあります。

2012年ではこのような高速通信も自由に使えるようになるための「エコ」な技術が、よりたくさんスマートフォンに活用されると思われます。

結局、オススメは・・・・・・

やはりオススメはこれ!と一概に言えるものではありません。

けれど、おそらく高速通信を体験した後、FOMAなどの3Gの通信にはおそらく戻れないような気がします。
それほど、「Xi」や「WiMAX」は速く、病みつきになると言うことです。

高速通信端末にして、モバイルブースターなどで対策するか、
手持ちの道具を増やさず、「スマートに」ケータイを所持するか。

2012年は今までより、
さらによく考えてから、スマートフォンの購入をするべきですね。