MEDIAS TAB N-06Dを体験!

 日本初スマホ向け放送局「NOTTV(ノッティービー)」が発表されましたね。docomoからは対応機種としてAQUOS PHONE SH-06DMEDIAS TAB N-06Dの発売が予定されています。

今回は、「あのMEDIASがタブレット!?」とビックリしたので、先行展示を行っているドコモスマートフォンラウンジ TOKYOに行ってきました。
[googlemap lat=”35.674705″ lng=”139.760659″ width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都千代田区有楽町1丁目8−1[/googlemap]

抑えるところ抑えている。ただし、スマートフォンとして


 まずは基本的なスペックを確認してみます。

  • OS:Android 2.3
  • サイズ:120×200×9.9mm
  • 重量:約350g
  • ディスプレイ:7.0inch WXGA
  • バッテリー:3,610mAh
  • CPU:APQ 8060 デュアルコア(1.2GHz)
  • メモリ(RAM):1GB
  • ROM:16GB
  • カメラ:CMOS 200万画素(インもアウトも)
  • ネットワーク:モバキャス、Xi、HSDPA/HSUPA、GSM、ワンセグ、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、GPS
  • その他:防水防塵(IPX5/7)、おサイフケータイ、赤外線、テザリング、エリアメール、DLNA(DTCP-IP)、spモード、スマートフォンあんしん通信サポート

 表題の意味分かっていただけたでしょうか。正直、性能的なスペックだけ見たらスマートフォンに空見してしまいますよね。特に、「おサイフケータイ」「赤外線」「ワンセグ」といったガラケー三種の神器をキッチリ搭載されているところを見ると、本当にタブレットとして開発してきたのか疑いたくなります。

さらにAndroid 2.3搭載で「もしや……」とは思っていたのですが、電話機能もしっかり搭載されています。タブレット機種で電話機能搭載というと無印Galaxy TabやGalaxy Tab 7.0 Plus(Android 3.2上で独自実装)のような例がありましたが、ここまで来るともう本当に電話だろう!と言いたい感じです。

 個人的には、このタブレットで改札口やコンビニで買い物!なんてやってみたいですね。店員さんや周りの人がどんな顔するんでしょうか。

受け継がれるMEDIASのDNA


 MEDIASといえば、やっぱり薄い!!というのが一番に思いつくフレーズです。(MEDIAS PPなどは除く)MEDIAS TAB D-06Dも9.9mm・重量330gと、タブレットとしてはかなり薄く軽量です。「タブレットってちょっと大きすぎるんだよね。でも、GalaxyTabはXiじゃないし……」という人にお勧めです。

 また、デメリットとしてもメリットとしても捉えることができる特徴もあります。それはやはりOS的なUI。Android2.3的な部分。

 主にそれを感じたのは、ハードボタンの位置とアプリ一覧での時です。

 MEDIAS TABには横持ちしたとき、右側に上から「バック」「ホーム」「メニュー」のキーが用意されています。これは表示されるモノではなくLEDで浮かび上がるタイプのモノなので縦にしても表示は変わりません。タブレットに最適化されたAndroid3.xおよび4.xならば、ソフトウェアキーでこれらのボタンは表示されるのでどの持ち方をしても常に下部分にボタンが来ます。自分自身が普段Optimus Padを使っているせいもありますが、たまにホームボタンを探してウロウロしてしまったという時がありました。

 アプリ一覧画面などのUIは基本的に今までリリースされた2.3が搭載されているMEDIASシリーズとほぼ同じなので、アプリの一覧は下にスクロールしていくものとなっています。これも大画面では3.x以降で採用されている右にスクロールしていくものが使いやすいのに残念な感じです。

 では、これらのことをメリットとして捉えるにはどうするのか、というと。スマートフォンを今まで使っていたユーザーにとっては優しいんじゃないかという思うからです。今までに書いてきたことからも分かるとおり、Android 3.x以上ではUIがかなり変わるので、それに慣れないユーザーも多いです。新たに覚える必要が無い、というのは割と重要な点かも知れません。

まとめ


 とはいうものの、docomoでは「ドコモタブレット」として売り出すそうですし、新サービスNOTTVだけでなく、ワンセグやDLNA(DTCP-IP)も搭載されていて動画コンテンツを楽しむ端末としては最強な感じがします。

 また、比べがちな同サイズであるGalaxy Tab 7.0 PlusはXi非対応であることと、Xiは電池消費量が不安でMEDIAS TABは3,610mAhのバッテリーをしっかり搭載されているところをみるとXiを安心して使える端末としての側面もあります。

 ガジェット好きには気になる「OSのアップデート問題」ですが、今回3.x系を搭載しなかった理由としてはいち早く発売するためAndroid 2.3になった」としており、Android 4.xへのアップデートに関しては「前向きに検討している」そうなので、2.3から4.xへのアップデートはあるかもしれませんね。そうなると、また色々と使いやすくなってくる気がします。

 というわけで、MEDIAS TAB N-06Dの体験レポートでした。スマートフォンラウンジにはXperia NXの展示もされていたので、こちらについてはまた別途記事を書きたいと思います。

「Message Beta」を早速テスト!

 Mac OS X Lion(10.7)登場からは1年も経過していないわけですが。どうやらAppleがMac OS X Mountain Lionという新しいOSを準備しているようです。Mountain Lionの詳しい情報は各種サイトに早速まとめられているので是非読んでみてください。

ASCII.com
新OS「OS X Mountain Lion」 ― ポストPC時代に合わせ、Macの進化を加速させるアップル
http://ascii.jp/elem/000/000/672/672387/

GIZMODO
【速報】AppleがMacの次期OSを発表。その名も「OS X Mountain Lion」!(詳細アップデート中)
http://www.gizmodo.jp/2012/02/theyve_just_announced_new_ver_of_mac_os_x.html

 主にiCloud完全対応など、iOS5で実装されている新機能や新サービスをMac OS X上でも利用可能になるようです。Lionでいわれていた「Back to Mac」の戦略をさらに進化させた感じです、そして、今回はこの中のMessage機能がLionで早めに確かめられるというので、早速試してみました。

Message Betaをダウンロード

 Message Betaは2012年2月17日午前1時04分現在は、日本アップルでは公開されていないので、本家大本のApple.comからダウンロードする必要があります。上部メニューからMacを押すと「Mountain Lion」の紹介ページへのリンクがあり、そのページの下部からインストーラーをダウンロードできます。先ほど言いましたが、対応しているはMac OS X Lion(v10.7)のみです。

インストール

 アメリカ版からダウンロードしたので少しドキドキしていたのですが、インストーラーを起動してみるとちゃんと日本語で表示されています。これで他のソフトと同じように進めることが出来ます。また、インストールを完了すると再起動を求められるので、作業途中のものがあれば、保存しておく等準備をしておきましょう。

セットアップする

 まず、お約束というか絶対必要なApple IDの入力を行います。

 Apple IDの認証が終わると、iMessage着信用の連絡先を追加することが出来ます。自分はApple IDは人にあまり教えないので、よく使うGmailのアドレスを入れることにしました。アドレスを入れると、確認メールが送られてくるので、手順に従っていくと進めることが出来ます。

実際に使ってみる

 Mac OS X Lionには最初からiChatというチャットソフトがありましたが、MessageにすることによってiOSのiMessageとメッセージのやりとりをすることが出来ます。もちろん、iChatまで可能だったGoogle TalkやYahoo!Messenger(国際版)のクライアントとしても利用出来ます。

 実際に使ってみるとiOSユーザーライクなものになっています。特に、相手が入力中に吹き出しに「・・・」と分かりやすく表示されるのは良い感じです。また、FaceTimeへ直接起動することが出来るのも特徴的です。

 まだ、短い時間しかテストしていないせいで、不具合とかにはあっていません。けれど、Beta版なので自己責任でみなさん試してみてください。

『フォトブック「ドリームページ」ウィンターキャンペーン』でプレゼントをいただきました!


 「ドリームページ」という手作りオリジナルブック(主にフォトブック)が作れるサイトの無料クーポンを、運営元の株式会社DNPドリームページさんからプレゼントしていただきました!

 最近、自分は「フォトブック」という言葉をそこかしこで、よく聞くようになったと感じています。フィルムカメラやインスタントカメラが全盛だった幼稚園〜小学生の頃は、写真屋さんにカメラを持って行って、何時間後もしくは何日後に出来上がる写真を見るのはワクワクしたものです。また、そこには写真を本のような形で印刷するサービスもやっていたような気がします。

 さらに、時代はフィルムカメラからデジタルカメラへ。そして、「写メ」で爆発的に流行った携帯電話での撮影も高性能なガラケー&スマホでさらに綺麗な写真撮影を手軽に楽しめるようになりました。また、インクジェットプリンターの高性能化およびインクの値段の安定化で印刷さえも自分で出来るようになりました。

 最近ではTwitterやmixiなどのSNSで写真を共有したりする機会も多くなり、自分自身も「写真を印刷する」という行動はプリンターのモニターで久々にやったような感じです。

 自分は本についても、電子書籍も実際の本も大好きな、実はそんなにデジタル重視じゃない人です。この機会に再度『実際に印刷された写真』の良さを感じたいと思います。

《今後の流れ》
 2月中旬から下旬:郵送でキャンペーンコードが届く
 届いたら:注文して待つ!!

簡単ですね。是非、報告をお楽しみに!

Pogoplug Mobile導入!!

 先日のイベントでいただいたPogoplug Mobileを導入してみました。


 まずはやっぱり箱の開封からです。開けてからプラスチックの部分を引っ張り出すとLANケーブルと紙の説明書が入っています。それらをどかすと電源ケーブルと本体が表れます。内容物はこれだけ。「誰でも簡単に60秒でセットアップ」という宣伝文句のようにすごくシンプルです。

 説明書を見ながら早速トライ。

ステップ1、電源に挿す


 ACアダプタを背面右側に接続して電源につなぎます。そうすると正面のLEDが緑色で点滅します。自分は少しそこで説明書を読んだり、撮影をしていたので、LEDがオレンジ色になってしまいました。これがあとからめんどくさい結果に。。。

ステップ2、USB機器/SDカードを挿す


 続いて、保存領域として使うUSB機器もしくはSDカードを接続します。USB2.0ポートは背面に、SDカードは左側面にありぐっと押し込むことで接続できます。

 ちなみに今回僕が接続したUSB機器は「WD Elements デスクトップ 1TB ハードドライブ (WDBAAU0010HBK)」です。先のタイの洪水でHDD価格が上がったと聞いていたのですが、これはビックカメラ有楽町店で10,800円で購入できました。

 別に新品のUSB機器でなくてもPogoplugは既存データもひっくるめてクラウド化してくれるのですが、手元に空いているHDDがなかったので自分は購入しました。WD Elementsは最初からNTFSでフォーマットされていて、Pogoplug MobileはNTFS、HFS+、FAT(exFATは対象外)、EXT2/3でフォーマットされているUSBストレージ機器なら認識することが出来ます。自分はもしも、あとからHDD単体で使うことになっても大丈夫なようにディスクユーティリティを使って「HFS+」にフォーマットし直しておきました。

ルータに接続する


 付属のLANケーブルをルータ(自分の場合はTime Capusel)に接続します。普通ならここできちんとネットワークを認識すれば正面のLEDが緑色に点灯します。

アクティベートを行う


 PogoplugのWebサイトから「デバイスをアクティベート」を選択して、画面の指示に従います。


 普通なら単純に「次へ」を押して行くだけで済むのですが、「インターネット接続をご確認ください」との文字が。画面の言うとおり、正面のLEDは緑ではなくオレンジになっていますね。。

 あれ?Pogoplugってたいてい簡単に繋がるんじゃないの?ルータのせいかな?HDDがだめ??みたいに色々試した結果、全てが繋がっている状態で、電源を入れ直したらちゃんと緑色の点灯になりました。どうやら写真撮ったりしていてあーだこーだやっていたら、Pogoplugがネットにつながっていないと思ったらしく、サポートによるとPogoplugは再起動(電源の抜き差し)によってその状態をリフレッシュするようです。

接続完了


 通常ならば、かなり素早くこういう画面が出ます。パッパとやれば「60秒でできる!」というのもあながち嘘ではないほどの簡単さです。ちゃんと接続したHDD(2TB分)とPogoplug Cloudが認識されてますね。

 Pogoplug CloudはPogoplug Mobile購入者ならば無料で利用出来る容量が5GBから20GBに1年間拡張されます。なお、有料プランを適用しているユーザーにはこの特典は意味がありません。

 つまり、今回のセットアップで2TB(Pogoplug Mobile)+2GB(Pogoplug Mobile SDcard)+20GB(Pogoplug Cloud)=2022GBもの保存スペースをクラウド環境として確保してしまったことになりますね。。ひぇー!

Pogoplugのソフトウェアをインストール


PogoplugはWebからだいたいの操作をすることができますが。専用のソフトウェアを入れることによって以下の便利な機能を利用出来ます。

  • (体感としては)Web版より高速にアップロードできるPogoplug Uploader
  • 保存されている各種ファイル・音楽・写真・動画の管理・スライドショー
  • Pogoplug領域のマウント
  • ローカル領域のPogoplug化


 なかでも、「Pogoplug領域のマウント」はデスクトップから外付けHDD(より正確に言うならネットワークHDD?)のように扱われ、Finder(Windowsならエクスプローラー)で操作できます。手軽にファイルをアップしたりダウンロードしたり出来てかなり重宝します。けれど、大きかったり、たくさんのファイルを扱う場合はやはりPogoplug Uploaderを使った方が良いと思いました。

 そんなわけで、約2022GBのクラウド上の保存領域を確保したわけですが、これから何を入れようかなぁ。現状は各ブロガーイベントの写真や家族との写真、ちょっと大きめな他人と共有したいファイルを入れていますが、もっと便利で効率的な使い方があると思います。見つけ次第、ブログでどんどん書いていきますね。

では、今回はこれにて。

メーカー直伝auスマートフォンセミナー:GALAXY SⅡ WiMAX ISW11SC編


 メーカー直伝auスマートフォンセミナー企画第5段ということで、今回発表の5機種の中では唯一の+WiMAX対応のGALAXY SⅡ WiMAX ISW11SCのご紹介です。

 GALAXYシリーズといえば、今までdocomoの目玉機種として扱われてきましたが、事実このISW11SCがKDDIでは初めてのSamsung端末となります。高速通信ができる+WiMAX対応ということで、先に発売されていたdocomo版GALAXY SⅡ LTE SC-03Dとの比較もしながら、レビューしていきたいと思います。

スペック比較:ISW11SC vs SC-03D

 先述の通り、docomo版の歴代GALAXYはいわゆる「対iPhone」のような立ち位置で、スペックの高さを売りなのが特徴的である。au版でもその特徴は変わらない。

  • CPU:Samsung Exynos 4210 Dual-core 1.4GHz
  • ディスプレイ:4.7inch HD SUPER AMOLED(1280×720)
  • Wi-Fi (IEEE 802.11a/b/g/n) 2.4/5GHzデュアルバンド
  • OS:Android 2.3
  • カメラ:808万画素 CMOS サブ:207万画素
  • データ保存容量:11GB
  • その他:WiMAX、NFC、Bluetooth3.0+HS、E/Cメール対応

 docomo版との大きな違いは、もちろん高速通信がXi(LTE)かWiMAXかというものもありますが、解像度が大きく異なります。SC-03Dは4.5inch 480×800のSUPER AMOLED Plusを採用しています。つまり、ISW11SCの方が若干大きくさらに精密なディスプレイだということです。

 その他、実感はわかないけれども、これから役に立つスペックとしてはWi-Fiのデュアルバンドがあげられます。最近は家で無線LANを利用する方が増えてきていると思いますが、そこで気になるのは電波の渋滞です。たくさんの無線LAN母機や子機(スマートフォン、ゲーム機など)があれば、いわゆる「電波のぶつかり合い」があるものです。一般的には2.4GHz帯を利用していますが、最新の高性能な無線LAN母機は5GHz帯でのデータ送受信に対応しています。人があまり使っていない周波数帯域を使うことで、より快適に使うことができるようです。

 また、ISW11SCではこのチャンネルを自動で切り替えているのですが、質問のなかで「テザリング時はどちらの周波数帯域を使うのか?」というものがありました。後日、KDDIデザインスタジオのKスタスタッフマガジンによると「テザリング時は2.4GHz帯で通信をする」そうです。

NFC搭載


 それこそ地味に。多くの人はあまり気になる要素ではないかもしれませんが、ISW11SCは日本の通信事業者から正式に出た3つめのNFC対応機種です。(1番最初はGALAXY NEXUS、2番目はGALAXY SⅡ LTE)auではISW11SCの発売にあわせてNFCを利用したサービスを展開を始めています。

「NFCとはなんぞや?!」
 という人の方が多いとは思いますが、イメージ的には「おサイフケータイ」のようなものです。「おサイフケータイ」は「FeliCa」といソニーが開発した非接触型ICカードの技術を利用していますが、NFCは国際規格で世界広く使われようとしています。
 とはいうものの、現状NFC搭載機種ではおサイフケータイの機能は利用出来ないわけです。では、何ができるのか?何ができるようになるのか?というと、

  • NFC搭載機種同士のデータ通信
  • 広告やクーポンの受け取り(例:銀座4丁目にスマートポスター設置)
  • PayPassを利用した簡単決済機能(日本では未実施)
  • その他、JALやビックカメラ、TSUTAYAがサービス展開予定

 既に日本ではおサイフケータイでどれもできることですが、先ほども申し上げたとおり、おサイフケータイは日本でローカライズされたサービス群でありますので、Android端末などに対応させようとすると、開発期間が長くなったり、更新の妨げになったりする要素です。

 一方、NFCは国際規格で、さらにAndroidはバージョン2.3からはNFCを正式対応させており、各種APIが用意されています。日本ではセキュリティの観点などから「国際規格でAPIが用意されているから開発が容易になるだろう」ということにはなりませんが、今後使われることによって多少メリットがあるものだと思います。
 なお、ISW11SCやSC-03Dは、専用アプリケーションを利用することによって、端末間の各種データの受け渡しを実現していますが、Android 4.0ではOS標準として「Android Beam」という機能でこれを実現しています。

 はじめて、このような場で自分が質問をしたのですが、「Android 2.3端末とAndroid 4.0端末(例:GALAXY SⅡ WiMAXとGALAXY NEXUS間)でNFCの通信は可能か」と聞いたところ、サムソンの技術担当者からは「公式の見解ではないが、個人的に試したところ可能だった」と回答を得ました。

スペックだけじゃない


 今回のイベントで、僕はGALAXYに対して「スペックだけじゃない」という印象を持ちました。
 ここまで延々に書いてきたとおりGALAXYのスペックは申し分ないものです。加えて、Touch Wiz 4.0というサムソン独自のUI(対応ウィジェットの拡大縮小、着信中のジェスチャーで着信音をミュートにする、文字や画像などのクリップボードへの履歴の保存、2点タッチで端末を傾けてのピンチイン/アウトなど)も豊富なのを初めて知りました。

 特に注目なのは、「Find my mobile」という要サムソンアカウントのサービスです。iPhone/iPad/Mac OS X Lionユーザーにはおなじみの「iPhoneを探す」のサムソン版です。

 「Find my mobile」では端末の位置取得(Track)、サウンドを鳴らす(Ring)、通話一覧確認や、端末ロック・データ削除(Lock and Wipeout)が行えます。同様の機能などは各種セキュリティ関連のAndroidアプリでも可能ですが、やはり標準で使えるというのは便利だと思います。

 テザリングなどでたくさん通信を行ったり、高性能なものが好きだったり、スマートフォンデビューを華々しく飾りたい方にが満足できる端末だと思います。

au GALAXY SⅡ WiMAX ISW11SC
KDDI報道資料:国内初、モバイルNFCサービスの商用化について

メーカー直伝auスマートフォンセミナー:INFOBAR C01編


 メーカー直伝auスマートフォンセミナー企画第4弾。INFOBAR C01のご紹介です。

 INFOBAR C01のプレゼンには、開発元であるSHARPの担当者の方ではなく、企画元のKDDI Personal Product企画部の方がいらしていました。INFOBAR A01は昨年6月に発売され、12月に新色「CHOCOPINK」が発売されています。

 また、Xperia acro HD IS12Sと同じく、こちらもまだ発売前の商品(2012年2月頃を予定)ということで、現段階ではまだ「開発中」の部分が多々ある模様です。

原点回帰のINFOBAR


 INFOBARとは、2001年にPDA形式のコンセプトモデル「info.bar」として開発され、2003年に三菱電機開発で無印INFOBARを発売。当時、折りたたみ式のものやシルバーのものが多かったため、当時からかなり注目されていた。その後、2007年に人間工学に基づいてデザインされたINFOBAR2、そして昨年スマートフォン版であるINFOBAR A01が発売されている。

 今回のINFOBAR C01は見た目がバータイプ(縦に長い)であり、さらにテンキーを搭載しているということで、初代INFOBAR、INFOBAR2を意識して作られている。カラーバリエーションもINFOBARの代名詞である「NISIKIGOI」、初代で人気だった「ICHIMATSU」に加えて、今回初である「KIIRO」があり、確実に過去の特徴を継承し、また新しいトレンドを作ろうという意思が伝わってくる。

 その証拠に、「INFOBAR C01」の「C」とは「Claccic」の意味である。(「INFOBAR A01」の「A」は「Advanced」の意味。連番ではないので、B01というモデルは今のところない)

テンキーでの操作に特化


 Android自体がテンキーを搭載した端末を想定して作られているわけではないので、これまでのテンキーを搭載した端末は各社が独自に実装し、様々な工夫を用いて便利な操作性をユーザーに提供してきた。けれど、INFOBAR C01のテンキー操作は今までのさらに上を行くものだった。

 C01のiida UIはA01の頃のものと見た目的な変化は少ないが、テンキー搭載のC01に様々な工夫が適用されている。特にロック画面からのアプリショートカットにもテンキーが利用出来るようになっているのは驚いた。これは「ロック解除」「着信履歴表示」「発信履歴表示」「Eメール起動」「SMS起動」「カメラ起動」「電話帳表示」「ブラウザ起動」の8つのなかから、4つを選ぶことが出来て、ロック画面で「2」「4」「6」「8」のボタンを押すことによって素早くアクセスできるものだった。INFOBAR C01は長細い形状をしているので、若干画面に触れにくい。そこにこの機能は、「当然」のものなのだが、前述の理由からその「当然」をやってのけるのは凄いことだ。

 あと、これはINFOBARがユーザーに提供したい世界観からだが、INFOBARの文字入力画面の色はその端末のものと同じ色である。通常のAndroidの文字入力と違って、テンキーがあるためキー表示がされず、この色はかなり目立つ。そんな細かいところにも気を配れているのはさすがだと思う。

安定性と課題

 A01と比べ電池容量は変わっていない(1020mAhのまま)。だが、最適化や画面の縮小などで1.5倍の連続待受時間が実現されている。もちろん「おサイフケータイ」「赤外線通信」「ワンセグ」、「グローバルパスポート CDMA/GSM/GPRS」に対応していて、他のSHARP製のスマートフォンと同様に、「画像編集機能」「ベールビュー」「エコ技」「各公衆無線LANへの簡単接続」も使える。このことから今までガラケーを使っていたユーザーも安心して移行できることがよく分かる。

 課題としては、2011年までのXperiaシリーズ同様、メモリ容量が少なく、新しいアプリをいれずらいところ。テンキーだけでなく独自機能も多いので、今後のアップデートに少し不安を覚えるところである。

 だが、そもそもある程度マニアックなユーザーでなければ「OSのバージョン」はあまり意識しない部分がある。(もちろん更新されることに越したことはないのだけど)それを考えると、「今十二分に使える端末」というのは非常にオススメできるものだと思う。

次回は、最後の端末「Galaxy S Ⅱ WiMAX」をご紹介します。

メーカー直伝auスマートフォンセミナー:Xperia acro HD IS12S編


 「メーカー直伝auスマートフォンセミナー」参加企画第3弾。「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2011」に選ばれたXperia acroの後継機種、Xperia acro HDのご紹介です。今回はau版なので、IS12Sという型番がついていますが、docomoからも発売されるそうです。

 なお、IS12Sの発売は2012年3月中旬以降ということで、現在の仕様などはまだ「開発段階」ということで、実際発売されるときの仕様とは異なる点があるかもしれないとのことです。

Xperiaらしいスペックとデザイン

今回のポイントは、

  • Design デザイン
  • Display ディスプレイ
  • Camera カメラ
  • Usability ユーザービリティー
  • Japan Custom 日本仕様

この5点にかなり力をかけて開発を行った(行っている)らしい。

 デザイン(見た目)としては、「ホーム」「バック」「メニュー」の各キーが、従来の押し込むタイプのハードキーから触れるだけで反応するタイプになっています。それにarc/acroが人間的な曲線をイメージしたものだったものに対して、今回はシンプルに角を落としてホールド感をもたせた直方体のような感じです。持ってみると重さは違えど、初代Xperia SO-01Bや、Xperia ray SO-03Cのようなイメージです。

 ディスプレイは、arc/acroと同じくClear Black PanelでMobile BRAVIA Engine搭載の綺麗な液晶です。もちろんスペックは向上しており、arc/acroが4.2inchだったのに対して4.3inchに、480×854ドットだったのが720×1280ドット(HD)になっており、より大画面高精細になっています。今回の解像度は342ppiと、326ppiのiPhone4Sより(ある程度の解像度があると、人間の目では違いが分からないらしいので、どちらも綺麗なのに代わりはありませんが)
高精細になっています。

 カメラは、Sonyお得意のExmor R for Mobile、裏面照射型CMOSセンサーで、レンズもF値2.4と暗所でも簡単に撮影できる1210万画素のものを搭載。さらに、今回は1.5秒の高速起動+撮影間隔0.5秒を実現しており、いわゆる「シャッターチャンスを逃さない」ものになっています。担当者の方いわく「発売までにはもっと速くしていきたい」とのこと。その他、パノラマ撮影、オートフォーカスにももちろん対応。
 加えて、フロントカメラも130万画素のものを搭載。従来のものより綺麗にとれるので、自分撮りをするユーザーにとっては嬉しい進化です。

 ユーザービリティー(使いやすさ)という点では、手書き入力に対応したPOBox 5.0、音楽アプリ上にマニュアルイコライザ、「フィード」「シェア」「フレンド」に分かれて進化したTimescape、ロック画面からの簡単アプリ起動(音楽ウィジェットおよび4つの変更可能なアプリ領域)など、2011年に発売されたモデルに比べて、かなり変更が加えられています。
 特に、POBox Touch 5.0の手書き入力は、重ねて書いていくタイプのもので急いで入力しても難なく認識するのに驚きました。

 最後に日本仕様。「おサイフケータイ」「赤外線通信」「ワンセグ」対応はacroでも可能でしたが、今回は加えてIPX5/7に準拠した防水性能、そしてauでは珍しい(おそらくdocomo版もつく?)充電台を付属と、acroでは足りなかったところ確実に補填しています。

細かいところも進化


 arc/acroではHDMI接続でテレビに画面をそのまま表示できたが、acro HDではHDMIに接続すると専用のTVランチャーが起動する。Xperiaがいわゆる「インターネットTV」になる感じで、大画面で素早くネットサーフィンなどを行うことが出来る。

 だが、今までのXperiaユーザーにとって最も嬉しいのはメモリ容量の増加だと思われる。今回の発表だとRAMは1G、ROMは16G(使用可能領域は11G)と、今までSDカードに移せないアプリを利用し、端末容量のやりくりに頭を痛くしてきたユーザーにとっては喜ばしいことだ。
 一方、一般的な大容量ROMを搭載するスマートフォンと違って、micro SDカードの対応を廃したわけではない。これは「アドレス帳移行時にmicroSDカードを利用するユーザーのため」という理由らしい。acro HDは赤外線ポートを持っているのだから、必要ないと思うかたもいるが、「端末が壊れてmicroSDカードに電話帳のバックアップがあった」などということもあると考えると、必須のものであるように思えた。

新しいものへの対応に期待できる点


 Xperiaのプレゼン時には、新しいものへの対応を期待できる発言や質問が多々あった。

 まず、やはり気になるのはIce Cream Sandwich(ICS)ことAndroid 4.0への対応だ。スバリな質問があり、それに対しては「(IS12Sに関しては)KDDIとの協議中」とのこと。同時期に発表された海外版XperiaであるS/IONは春頃に4.0へのアップデートを予定していて、arc/arc S/ray/playなどの2011年グローバルモデルに関してもアップデートされるとの情報が濃いこともあり、acro HDも期待できるものがある。

 もちろん、そこには回答にもあったように各国キャリアとの調整が必要で、さらにacroやacro HDなどローカライズされたモデルはグローバルモデルものとは異なる開発が必要であるのは明白だ。

 だが、質問の中では「(従来のような)ハードキーを搭載することは検討しなかったのか」というものがあり、担当者は「最初から検討していなく、今後ハードキーを搭載する端末は少なくなっていく」と答えた。「今後」と「ハードキー非搭載」のキーワードを受けるとやはりGalaxy NexusなどにみられるAndroid 4.0自体のハードキー撤廃思考がうかがえるように思える。

 また、今回のモデルは日本でのSony Ericsson名義の最後のモデルの予定です。今後のモデルはSonyの完全子会社「Sony Mobile Communications」としてのものとなり、より既存のソニーのサービスや機器との連携に期待できます。

 Xperia acro HDも、Video UnlimitedやPlayStation Certifiedに既に対応済みで出荷されるため、最後のソニエリ名義でも、同様なサービスを受けられる可能性があります。

 スマートフォンには電池の問題だけでなく、OSのアップデート問題や既存のサービスへの対応などの問題もユーザーにとっては重要なものです。今回のXperia acro HDはそのあたりもうまく対応してくれる感じがします。

 次回は、INFOBAR C01の紹介をしたいと思います。

メーカー直伝auスマートフォンセミナー:Optimus X編


「メーカー直伝auスマートフォンセミナー」参加企画第2弾ということで、前回『MOTOROLA RAZR IS12M』に引き続き、今回はauでは初のLG電子製品『Optimus X IS11LG』のレビュー記事です。

担当者の方から衝撃の一言

プレゼンの冒頭、LG電子の担当の方は

「(Optimus Xは)今回のラインナップで一番優れているという点はない」

と断言した。
自社製品のプレゼンをしているのに何を言い出すかと思えば、次にこう付け加えた。

「総合的に最も使いやすい端末を目指して作った」

 確かに今回のOptimus Xのスペックを見ると、LGらしい明度の高いIPS液晶を使ってはいるが4インチのディスプレイ、薄さは最薄部で9.9mm、重さ130g、CPUはNvida Tegra 2の1.2GHzのデュアルコアCPU搭載。各種ガラケー機能はついておらず、防水防塵にも対応しない。スペックだけみたら確かに、今ひとつ目新しさに欠ける印象を受ける。

 だが、LGには何年も前から積み重ねてきた携帯電話のノウハウがある。LGが目指す「使いやすさ」とは、どこかが特異的に秀でていることではなく「どの箇所もストレス無く使えること」なのだと発表を聞いて分かった。

 CPUは単にコアを増やして速度を倍にするのではなく最適化して、スペック以上の効果を引き出す。IPS液晶もOptimus X用に最適化してあり、タッチ操作にストレス無く追従するようになっていた。

 また、これはハードウェア面ばかりではない。海外製品などではよくあること(例えばau版iPhone)だが、最初はCメールやEメール(@ezweb.ne.jp)に対応しておらず、後日のシステムアップデートで対応されることが多い。Optimus Xは最初からC/Eメールに対応しているので、ガラケーユーザーも安心して移行できる。

 Android端末で最も触れることが多いだろうホームアプリも独自の機能が施されており、docomo UI Paletteのようにカテゴリー別アプリ一覧を表示し、さらに名称部分を長押しタップすることによって、そのカテゴリーのものを丸ごとフォルダーに入れてホーム画面上に表示できる。これはひたすらアイコンが並んでいるのに混乱するユーザーにとっては、細かいことだが嬉しいには違いない。

PC上で携帯電話をリモート操作する『LG on Screen Phone』


 『LG on Screen Phone』とは、携帯端末をPC画面に表示させ、ファイル送受信や文字入力をパソコンのマウスやキーボードで行う機能で、既にdocomoから発売されている『Optimus Chat』『Optimus Bright』『Optimus LTE』でも利用出来る。

 「PCに画面を表示させて、操作ができる」と言われても、具体的にどのようなものなのか正直ピンとこない。シチュエーションで想像するとすごく便利だということが分かるかも知れない。

『長文のEZwebメールを送りたいとき、フリック入力じゃ辛い』
 Gmailでは送れない相手に送りたい時も同様。

『端末内に保存されている画像をPCに転送する』
 いちいちSDカードを抜いたり、Dropboxフォルダーに入れなくてすむ。

『Androidアプリなどを「実際に使ってみた」とプレゼンできる』
 画面上に端末ごと表示されるので、重いエミュレーターを起動して発表するより見栄えが良いし、簡単。

 接続方法はUSBだけでなく、Wi-Fi/Bluetoothも用意されているので、仕事場などの携帯電話を出しづらい場所で、端末を操作したいときにうってつけだ。ただ、残念なことに、このソフトウェアはWindows XP/Vista/7専用なため、Macを使っているユーザーはBootcampやVMwareなどを利用するしかない。

 GAPSISさんの新製品発表会時の紹介動画があったため、掲載しておきます。

全体的な感想


 持ってみた感じ、RAZRのあとだったので少し重く感じたが、背面は緩やかに角を落としてありしっかりと持てるといった印象をうけた。形状や色などから、韓国の白物家電メーカーらしい、すっきりとして生活に馴染みそうなデザインだった。

 ソフトウェア面は序盤でも書いたとおり、細かい作り込みが多く見受けられた。「細かい作り込み」というと、どうしても「初心者向け」という印象を受けがちだが、通知バーに簡易な音楽操作ができるという音楽を聴く人なら便利に使えるであろう機能や、Wi-Fi Directに対応しているなど少し使い込みたいユーザーに嬉しい機能も搭載されている。

 あえて難点をつけるとしたら、スマホ初心者にも使いやすいと言っておきながらおサイフケータイに対応していないところ。搭載されているIMEがiWnnであり、ATOKなどに比べると日本語変換が若干難があるところだと思う。こういうところは、海外メーカーならではだと感じた。

 これからスマートフォンに、それこそ心機一転で購入したいユーザーにおすすめの端末なのかもしれない。

 第3回目を迎える次回は、ついに登場最新日本標準『Xperia acro HD IS12S』をお送りします。